宝塚OGたちのトークイベント「表情プロジェクト」とは何ぞや?

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「しわから自由になると、表情はもっと自由になる」と資生堂さんのキャッチフレーズは言うんですが…。

すみません、今日は全く宝塚とは関係のない話です。あ、いや、関係ないわけではないです。何と言ってもゲストの宝塚OGのひとりとして、北翔海莉が出ますから。資生堂の「表情プロジェクト」というイベントが各地であって、その最終日にトークゲストとして北翔海莉が出演するのです。予約なし、無料のイベントですから、7月15日か16日に広島にいる方はどうぞ北翔海莉に会いに行ってください。そして僕にそっと彼女が何を話したのか教えてください(笑)。

さて、その「しわ」の話ですが、僕はもちろん女性の化粧品には疎いので、女性が何を顔に塗っているのか皆目見当がつきません。いや、そりゃ口紅とかアイシャドウとかはわかりますが、その下に塗るもののことです。そして、それがまさに資生堂の言いたいことだというのはわかります。
「しわから自由になる」。なるほど。

僕も宝塚を観始めた10代後半のころは、かなりスベスベの肌をしていました。髭もそんなに濃くないし、あまりニキビが出る肌質でもなかったようで、スベスベのピカピカでした。それがある日気づくと、目尻のしわが深くなり、口元の両脇にも長いしわが刻まれ、眉間のしわは笑っても消えませんし、少々後退してきた額にも、まだ音符を描いていない五線譜のようなしわがあります。まあ、男だから気にしないのだろうと言われればそれまでです。

ただし、日本はあまりにも「若い」ということに重きを置きすぎているような気がします。
特に女性の「老い」に日本の社会は優しくないのです。周りのプレッシャーも大きいでしょう。

僕は女性だろうと男性だろうと、しわは「歴史的勲章」だと思います。今まで生きてきたことの証です。辛いことも楽しいことも悲しいことも嬉しいことも、眉間にしわを寄せたり、目尻に盛大なしわを刻んで大笑いしたりして過ごしてきたのですから。

僕はあの若いときの健康ないつまでも疲れない身体が懐かしいと思いますが、戻りたいとは思いません。若いということはまた同じような過ちを犯し、また同じような若いがゆえの悩みを通過することでもあるからです。それはもう過去のことであり、それゆえ僕の顔に刻まれたしわは「通過した」という輝かしい(!)証明となっているのです。

そして、僕は中年すぎた女性の目尻のしわの深さを、笑ったときの口元の皮肉っぽいしわを、ちょっとたるんでしまった二の腕を美しいと思います。それはその女性の歴史の跡だからです。それに「やっだー」「うっそー」「まじー?」だけではない会話が楽しめそうな気がしますからね。

しわから自由になることで、自分自身の過去を否定してはならないと思うのです。
しわは美しい。以上です。

あ、でも僕も「化粧が下手クソっ」と言われ続けてきた北翔海莉が「大手の化粧品どころである資生堂」のイベントでどんなトークをするのかとても興味があります。

まあ、しかし何度もここで書いているように、下手クソな化粧をしていようがスッピンでいようが、彼女のあの顔をクシャクシャにする実に楽しそうな笑顔が僕は大好きなのですよ。

 

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コメント

  1. きょん より:

    なんだか私の思うばかり書いてくださって。
    「薔薇の封印」も「オーシャンズ11」も大好きな作品なんですよ。基本みっちゃんが0番に立っている作品が好きですが、オーシャンズだけは別です。
    今「やすらぎの郷」を観ているのですが、往年の女優さんたち、年取ったなと正直思います。でも、みなさん美しい。年はだれでもとりますし、自然が一番。
    野際陽子さんが出ているのは、切ないです。相当、体調悪かったと思うのですが、テレビではそんな様子も見せず、プロ魂見せてくれています。

  2. ムコ より:

    私も先日娘に「中学生が一番楽しい時なのかなぁ?お母さんそうだった?」と聞かれて、「10代20代の時の方がそりゃお母さんも今よりは綺麗だったはずだけど、今の方が楽しいよ」と言いました。
    「女性の「老い」に日本の社会は優しくない」
    てのは「メディアで」だと思いますよ。
    物書きしてる人間がとっても狭い社会にいるんだなぁとよく思います。
    まず東京偏重、東京のサラリーマン社会だけにどっぷり
    浸かってる人の思い込みでモノ書いてるなといつも思います。
    それに多くの日本人が騙されて変な歪みは出ているような気はしますけども。。
    それにしてもこの資生堂の企画になんでみっちゃんが出るのか本当に??です。
    退団前のメモリアルブックとか写真集とかは本当に素晴らしく美しかった!
    その後の、色々出てくるセルフプロデュースのものと
    落差があり過ぎるのに。。(笑)
    芸能活動をするならば、メイクさんとスタイリストは
    つくべきです。メイクさんついたってこないだ
    何かで見たけどほんと???という感じだし。。
    。。。不安です(苦笑。

  3. Yasu より:

    ズカメンさま
    美しく老いることが、素敵な大人の女性であるためには、不可欠でしょうか。
    でも、年齢より、若くみられたいのが、本音ですね。
    みっちゃんは、すごく努力家なのに、どうして、美しく魅せることに、無頓着?なのでしょうか。
    外の世界では、宝塚メイクは、間違うと下品かも?

  4. zukamen より:

    きょんさん、こんばんは。
    雰囲気が違うけれど、どちらの作品も良くできていると思います。特に「オーシャンズ11」が。
    「やすらぎの郷」はネットで知りましたが、今度日本に行ったときまとめて見られるようにと妹が録画しておいてくれるそうです。ネットでクリップは見ましたが、野際陽子はなんと80を超えていたのですね…。惜しい役者をなくしました。しかし、年取ってはいるけれど、皆生き生きとしていて本当に魅力的です。

  5. zukamen より:

    ムコさん、こんばんは。
    僕も今じゃ身体の無理が効かなくなりましたが、それでも今のほうが精神的にも金銭的にも余裕がでたというのでしょうか、楽しいです。
    先日ネットでデビューしたときから20年たった某女優さんのことを「劣化」と書いているひとがいて、僕も腹がたちました。ひとの容貌が年月を経て変わったからと言って「劣化」という下品な中傷言葉をメディアが使うとは何事でしょう。
    しかし、北翔海莉の顔はあまり変わっていないと思うんですが、メイクさんがついていたのですか。いや、僕にわかるわけがないですよね(笑)。

  6. zukamen より:

    Yasuさん、こんばんは。
    年齢より若く見られたい、という人は多いですよね…いや、かく言う僕も「私っていくつに見える?」という質問を受けたときには、僕が考えた歳より必ず10歳は若く言うことにしています。そういう質問をする人は「若くみえてほしい」と思っているので。
    そうすると「あらやだ、そんな若いわけないじゃない、もうXX歳よ」と答えてくれます。会話の潤滑油です(笑)。すみません。

  7. きょん より:

    横レスなんですが、みっちゃんにメイクさんついたんですか。このあいだのチャリテイディナーショーの時、すごく綺麗になっていて、みとれてしまって、行かなかった方にレポする約束。終わってから、曲をほとんど覚えてないことに気がつきました。
    オペラグラスで見て、メイク変わった?と思ったので、おもわず横レスしてしまいました。私はメイクが下手だろうが、上手だろうが、あの実力と人柄にイカれちゃっていますので、どちらでもいいんですけどね。

  8. zukamen より:

    はじめまして、ジュ***さん。
    温かいコメントと北翔海莉への想いをありがとうございました。メールアドレスをいただければ返信したいので、非公開メールかフォームメールでお教えください。
    非公開メールでも個人的に返信できるような仕様になるといいのですが、まだできないようです。

  9. zukamen より:

    きょんさん、こんにちは。
    おお。女性の視線は確かですね…。やっぱり化粧が違いましたか。
    チャリティーディナーショーに行かれたのですね。なんだか色々ととても楽しかったようで、羨ましいです。

  10. ジェラぽん より:

    こんにちは!
    もしかしたら、ジュ・・・というのは私かも!?と返信させていただきます。違ったら申し訳ありません。
    もしそうでしたら、ご返信くださるなんて心苦しくて、ただ捨て置いてくださって十分な駄文を不躾にも送らせていただいたこと、あらためてお詫び申し上げます。お手数をおかけするのも心苦しいので、公開で長くなりますが、送ります。
    私と娘はごく最近になって宝塚での北翔さんを知り、一気に底なし沼にはまってしまいました。最初は彼女の芸達者ぶりに度肝を抜かれ、そのあとは彼女の生き方に感銘を受けて・・・ファンのみなさんがそうであったように、知れば知るほど敬愛の念を禁じ得なくなりました

    長い間北翔さんに寄り添うように、苦楽の感情を共にされてきたファンの方々にも感謝しかありません。涙が出てしまいます。
    幸い娘と同時に北翔さんの魅力にはまったので、毎晩が北翔タイムです。一緒に北翔さんの舞台映像を見ながらあーだこーだと感想を述べあい、眠る前にもひとしきり北翔さんの素晴らしさを熱く語り合い満足して一日を終わります(笑)
    親ばかですが、娘は私より観察力、読解力が優秀で、感想についても「はぁ、なるほど!」と再認識させられます。そしてあらためて北翔さんの芸の深さに驚き、感銘を受ける日々です。何より、北翔さんの役に入り込むまでの勉強というのか、そういうしっかりしたものがあるからこそ、見ているこちらも自然と引き込まれてしまうのですね。まるで演じるその人のそれまでの人生までが見えるかのようです。
    「みっちゃんは話すように歌い、歌うように話すね」
    娘がぽつんと言いましたが、劇中でこのように自然と演じられるのにはどれほどの研鑽があったことかなと、またまた打たれます。七色の声、七色の演技に目も耳も釘付けです。こんなこと言ったら問題ですが、北翔さんは・・・駄作を佳作に、佳作を名作に、駄曲を名曲に変える魔法の才能をお持ちですね。まったくの私見です(笑)
    ああ、北翔さんや妃海さんの素晴らしさを100枚の論文にしろと言われたら喜んでできそうです。「エンターテイナー北翔海莉さんは最高!」と書いたビラをヘリコプターからばらまきたい衝動にかられます。宝くじで10億円当たったら、北翔さんに「これで好きな作品やっちゃってー!」って言いたいと話し、笑われると思ったら娘に真顔で「わかる」と言われました。にわかの私たちがこれですから、長年のファンの方々はいかばかりでしょうか。
    長々とお邪魔いたしまして申し訳ございません。
    どうかお体に御留意くださいませ。そしてこれからもヅカメン様のあたたかいお人柄のにじみ出るブログ、楽しみにしております。

  11. きょん より:

    ヅカメン様のところには、もう情報入っているかもしれませんが、
    ツイッターで上がった情報をまとめてみました。
    16日にみっちゃん初めてスカートを履いたとか。濃いグリーンのフレアスカートだったらしいです。
    アンコールまでしてくれたそうです。「すみれの花咲く頃」を替え歌にして、「しわがとれ~る」と歌った後に「みっちゃんとおそろいだよ」とちゃんと商品の宣伝もしたとか。
    「みっちゃんとおそろい」だけで、あのクリーム買った女性が何人いることか。私も資生堂の前を通った時「これが例のクリームね」と手に取りました。その時、お姉さんが他の人の相手していなかったら、たぶんアウトでしたね。(結局、買わなかった)
    ジェラぽん様、初めまして。
    お気持ちわかります。私7億当たったら、みっちゃんに老人ホーム建ててもらって、(将来的にはそういう希望もあると本人が言っていたので)そこで暮らすと真剣に考えていましたもの。結局3000円当たっただけでしたが。
    ヅカメン様にお会いすることがあれば、プラス10歳に見えると考えてよろしいのですね(笑)

  12. zukamen より:

    長いことお返事も書かず失礼しました。
    僕も何度も北翔海莉のCDやDVDを観ながらため息をついています。彼女が退団してからほとんどニュースが入ってきませんから、風の便り(または色々なブログ記事)にてパジャマ・ゲームについて読んだりしている日々です。
    彼女の主演作は片手で数えられるぐらいしかありませんが、それでもそのクオリティにはいつも感心してしまいます。またDVDでも観ながら何か感想を書いてみたいと思います。

  13. zukamen より:

    お返事が大変遅れてしまい、失礼しました。
    おお、パジャマゲームの前にやはりスカートを履き始めたのですね。
    ミュージカルの成功で、これからはもっと女性らしい姿になるのかなあ。楽しみにしています。