「来年は宝塚100年で…」と言っているので、たぶん2013年の映像なのでしょう。徹子の部屋に集まった4人の宝塚OGたちを見ました。
鳳蘭は多少ふくよかになりましたが、今年70歳ということなので67歳当時でしょうか。若々しいですね。雰囲気が全く昔と変わっていません。僕がこの4人中でナマ公演を観たことがあるのは鳳蘭だけですが、様々なトップたちの昔の映像もあってずいぶんと懐かしく思いました。
まず寿美花代。
すでに彼女の舞台を覚えているひとも少ないでしょうが、白黒映像の男役姿はさすがオーラがあり、すっきりと美しいです。初めて見ました。
しかし、スゴイですね、高島忠夫との初デートで「月給はいくらか」「家は持ち家か」と訊くとは。そう言えば紫吹淳も「結婚するなら金持ち」とかどこかで言っていました。タカラジェンヌと結婚するのはお金がかかりそうです。
さて、元男役トップの真琴つばさとその相手娘役トップの檀れい。このふたりが退団後初めてのキスシーンを披露させられてしまいます。顔を見て「ぶっ」と笑ったり、どっち側に行くか戸惑ったり、でも最後にはどうにかサマになっていました。
ところがこの後鳳蘭がキスシーンはどうだったかと訊かれ「私は…」と言い出したら、真琴つばさが「やりましょうか?」と。彼女は顔を両手で包んでからガバっと覆いかぶさって…真琴つばさが娘役側で目をむいているのが妙に面白かったです。やはり、昔慣れていた檀れいの受け身キスとは違います。笑ってしまいました。
寿美花代は「キスシーンは」と訊かれて、「やだ、そんなキモチ悪い」と思わず答えてしまいましたが、昔はそういうキスシーンが皆無だったのでしょうね。「キモチ悪い」はあまりにも失礼な言い方ですが、まあ「昔のひと」ということで誰も何も言いませんでした。
鳳蘭のキスシーンの余興で、僕は図らずも彼女の舞台を思い出していました。実は、彼女は本当にラブシーンが上手で皆うっとりするほどだったのです。以前にも書きましたが、1975年星組「ブリガドーン」ではそれはそれは美しいラブシーンを見せてくれました。
最近では元星組の柚希礼音があまりにもリアルなキスを披露して、本当にしているのではないかと思えるほどの演技。感心しました。
でも鳳蘭は、キスそのものより娘役の頬や肩や手への触れ方や眼差しに「男らしさ」と「娘役への愛しさ」を表現していました。僕にとっては理想の男の仕草だったのです。だから今でもハッキリと覚えているのかもしれません。
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コメント
寿美花代は紀州松平家のご令嬢らしいので、そりゃぁ世が世ならご尊顔を拝すこともままならない、、レベルのお嬢様ですしね。
あんな派手な美貌でいまたまにみても とてもお婆さんには見えませんよね。
ムコさん、またまたこんにちは。
えっ、寿美花代はそんなものすごい家系のおひとだったのですか。知りませんでした。
お年から言ったら立派なお婆さんなのですが、とてもそんな言葉が使えないほど堂々とした美貌です。