2015年雪組「アル・カポネ」に見る望海風斗の迫力

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北翔海莉ファンの僕が「未来の喪失感」をもらすたびに、「望海風斗はいかが?」というお勧めをあちこちからいただき、「それではひとつ観てみようかな」と鑑賞したのが2015年の「アル・カポネ」。

宝塚は「清く正しく美しく」が基本なので、悪役が主役の舞台はほとんどありません。
それがいきなり「アル・カポネ」となると、悪いヤツの代名詞のようなマフィアの親玉ということで、最近では米国シリーズものの「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」などではもう悪役も悪役、殺すの大好きな若造として描かれていて、それと宝塚の舞台が全く重ならず想像の域を超えていました。

ただしポスターなどを見ると、望海風斗のあまりのクールでサドっぽい目つきに「これはもしかしたら」とドロドロの暗いドラマを想像していたのですが、それはやはり宝塚の舞台、嬉しいほどアテがはずれました。

「アル・カポネ」はどちらかというと人間性に重きを置いていて、家族、友達、手下への愛あふれる親分として描かれています。殺人に関してはあっさりとしていて、あまり葛藤などが見られず、それはそれで宝塚的ではないからでしょう。ただし、彼の人間性を表現するのにアイルランド人の妻への愛と自分を追う捜査官エリオット・ヘスへの友情を軸にしているのに、なぜかどちらも中途半端で上滑りしているようなのが残念です。描き方があまりにも淡々としていてなぜ彼女と恋に落ちたのか、そしてなぜエリオットに友情を感じたのか、どうも唐突すぎるのです。

もうひとつ、僕のようにまだあまり生徒さんたちの顔と名前が一致しない者にとっては、主役級のひとたち以外はほとんどが二役、三役という同じ舞台上での役替りが多すぎて、「あれ?あのひとはさっきヒゲをつけてバーのオーナーだったんでは?」と戸惑ってしまいました。

とは言うものの、全体的に見てとてもよくまとまってはいたと思います。特に牢屋の中の中年アル・カポネの登場と目隠しをされて連れて来られたベン・ヘクトとの邂逅から、若いカポネの時代に戻っていく場面はかなり効果的でした。ホンモノのアル・カポネはこの際無視して、宝塚の舞台の上でのマフィア親分一代記として楽しみました。いや、ホンモノはこのあとアルカトラスの決して逃げられない刑務所で服役して実は他の服役者にいじめられ、出所後は梅毒が頭に回って48歳の若さで病死してしまうという情けない一生を終えるのですが、それはまあ宝塚の舞台とは全く関係のない事実です。

僕が今年初めてみた雪組は「ローマの休日」です。残念ながら望海風斗は出演していず、芝居心のある雪組の舞台を堪能しはしましたが、どうも「歌は大丈夫なのか、この組は」という思いを拭えませんでした。
ですから、今回映像というハンデはあるものの、望海風斗という期待の二番手の舞台を初めて観たわけです。

歌はさすが定評のある彼女のこと、もちろん安心して聴ける音程の確かさと豊かに伸びる声量です。そして、ちょっとした仕草と表情の細かい演技にうなりました。もちろん映像ではその表情までわかりますが、劇場で観劇したらたぶんその演技の迫力と会場の雰囲気に引きこまれたであろうことが容易に想像できます。

特にあの裁判所のやり場のない怒りと苦しみの場面。自分でもカーテンコールの挨拶で「あの裁判所の怒りの顔がスクリーンにド・アップになると考えると恐ろしい…」と会場を笑わせていましたが、実際宝塚の「夢の世界」を超えた生身の迫力を備えていました。歌の表現力といい表情と言い、テレビの前で拍手を送りたいくらいです。

独り去って行く後ろ姿の美しさにも感動しました。
宝塚ではこの「男役の後ろ姿」がよく話題になりますが、この舞台のラストシーンはこれから語り継がれてもよいくらい美しく、星条旗という移民たちのアメリカへの希望と挫折と、そして第二の祖国としての象徴が、望海風斗のその声なき演技とともに目に焼き付いています。

カポネの妻役としては、大湖せしるが好演しています。僕が彼女を初めて観たのは壮一帆と愛加あゆの「心中・恋の大和路」でしたが、妖艶な花魁を確かな存在感でしっとりと演じていて、宝塚には珍しい「成熟した女」を演じられる数少ない生徒たちのひとりだと思っていました。ただしクラブの場面の歌でその野太い地声にビックリしましたが、あとで彼女が男役からの転向だったと知り納得しました。すでに退団されたようで、貴重な人材が外に流れてしまったのは残念です。

そして、ベン・ヘクト役の永久輝 せあ。「とわき」と読むのですねえ。優しい顔の男役で、どこかで見たなあと思ったらなんと寿ひずるに似ているのです。もちろん舞台化粧を施した顔ですが、それでもとても懐かしい思いをしました。今は倍に太ってしまいましたが、あのころのイーちゃんはとても美しく歌の上手い男役だったのです。

月城かなとは、「ローマの休日」であの騒々しい美容師を演じていたひとですね。ここでは抑えた演技で、エリオット・ヘスの葛藤を見事に表現しています。声もいいのですから、もう少し歌を精進してほしいと切に願います。

夏美ようは安定した演技で、専科としての醍醐味を僕たちに味あわせてくれます。やはり長年の男役人生で「男役としての声」がとても重厚で安心して聞けます。ただし、マフィアの親分と捜査局の長官という二役はちょっとあまりにもかけ離れているのではないかと思いました。そりゃ彼女の演技の上手さで巧妙に違いを表現しているのは賞賛に値しますが、それにしてもここまでかけ離れた役を同じ舞台で同じ生徒に与えるのはやり過ぎではないかと。

小劇場の醍醐味は、生徒たちの人数が少ないということも含めて、小さな役にまでセリフや歌が与えられて舞台の隅々まで楽しめるということに尽きます。「ローマの休日」でもそうでしたが、今回は映像と言えど、その小劇場が効果的に使われていて、これからもこうした舞台にも興味を繋いでいきたいと思います。

また、望海風斗はすでに成熟した雰囲気とトップへの階段まであと一歩というところまで来ている生徒さんです。
果たしていつその夢がかなうのか、それを楽しみに待つことにします。

 

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コメント

  1. さえぽん より:

    望海 風斗さん 私も気になってます。
    2014年 花組のエリザベートはご覧になりましたか?(今なら ネットで全幕が見れます。私は見た後やっぱり欲しくて購入しちゃいました。うちはスカイステージに入ってないので DVDの売り上げに貢献してます)
    望海さんのルキーニが光っていました。
    これを見て 味のある演技が出来て 歌も気持ち良く聞ける カッコ良い 素敵な男役さんだと思いました。
    カフェブレイクでのやり取りも 好印象です。
    北翔 フランツの歌声にも勿論うっとりとし 明日海りおさんも しっかり歌えていて 良かったです。
    残念なのはシシィかな・・・
    もう退団された蘭乃さん。
    立ち姿が美しいに越した事ありませんが 一番大事なのは 感動させる芝居心と 聴かせる歌が歌える事❗️
    ダンスは周りが頑張れば それなりに見せられますから・・・
    宙組のエリザベートも観れるので
    楽しみです。
    特に実咲凛音さんのシシィを楽しみにしてます。
    先日 月組の「信長」を見てきました。
    何の思い入れもない組ですが やっぱり生って凄いです。
    月組のパワーに圧倒され 宝塚初心者の友人と感動して帰って来ました。
    ・・ブログ 楽しみにしております。・・・

  2. ペン吉 より:

    せしるさんに目を留めていただいて嬉しい気持ちです。
    宝塚はとても楽しいのですが、娘役さんが「ふんわりぽんわり」ばかりですと、たまに物足りなさを感じる事もあります。
    せしるさんは「ルパン三世」では不二子ちゃんを、「るろうに剣心」では女医の高荷恵を演じられていました。
    大人の知的さ、成熟したセクシーさを出せる数少ない女役でした。
    望海風斗さんのカポネは、声にすさまじい迫力があり、ACTシアターという箱がずいぶん小さく感じられました。
    また、望海さんについては歌唱力だけではなく「顔芸」の域にまで達した多彩な表情にも注目したいところです。「ラ・エスメラルダ」のBDを見ていると、どのカットで一時停止してもバッチリ表情が決まっており、驚きます。KAATで主演した「ドン・ジュアン」も黒い迫力に満ちており、今からDVDの発売が楽しみです。

  3. ムコ より:

    だいもん、オーシャンズで人気が爆発してから
    どんどん上がってきたスターですが本当に美声ですよね。
    アルカポネは動画も見れていませんが、ビジュアル作りがうまいなーとポスターを見て感心していました。
    これってDVDになってるんですね。。。いいなぁ。。
    北翔さんのメリーウィドウはあんだけ言われててDVDになっていないのに。。
    どうもトップが確定したスターのものしかDVDにはならないらしいのです。
    だから北翔さんのも、二番手格での専科主演だったとはいえ、メリーウィドウはまだトップが決まっていなかったようでDVD発売されていないのです。ジロキチはすぐに発売されましたけども。
    なんだかなぁ、、クラシックファンを開拓できる素晴らしい作品なんだから、商売する気があるならこういうときくらい、ルーチンを破ってもいいと思うんですが。
    ・・・あ、ちなみに、話題に出ていた大湖せしるは、元男役ですよね。だから、男役を立てるけなげな娘役、というより少し強い女性の役を充てられることが多かったみたいですね。私は、一時期の雪組の映像をよく見たことがあるので、せしる、と聞くとどうしてもまだ男役の頃の残像がたまにちらっと出てきます(笑
    卒業後も早速色々活躍しているようですね。
    とりとめもなく、、失礼しました。

  4. zukamen より:

    さえぽんさん、こんばんは。
    花組のエリザベートはまだ観ていないんです。北翔海莉のフランツが素晴らしいと聞いていますし、今度は望海風斗のルキーニもチェックしたいし、こりゃDVDを買うしかないですね。DVDの品質のいい画面を大きなスクリーンで観るのはやはり違います。
    あ、カフェブレイクもまだ見ていません。望海風斗の回は要チェックですね。
    まだまだ知らない生徒さんが多く、これから少しずつ勉強していこうと思っています。

  5. zukamen より:

    ペン吉さん、こんばんは。
    なるほど,「ルパン三世」の峰不二子と「るろうに剣心」の女医ですね!
    やはりもう少し色々な組のものも幅広く見たほうがいいようです。知らなかったばかりに、もうとっくに退団してしまった大湖せしる。残念。
    望海風斗はどのカットで一時停止してもバッチリ表情が決まっているとのこと、ペン吉さんもよく見ていらっしゃいますね!
    おお、「ドン・ジュアン」もDVDになるのですか?
    それなら、これも購入決定ですね!

  6. zukamen より:

    ムコさん、再びこんばんは。
    あ、望海風斗って花組から雪組に移動してきた生徒さんなのですか!知りませんでした。
    だからオーシャンズ11にも出ていたのですね。
    「アル・カポネ」のポスターはものすごくカッコイイと思います。ゾクリとするくらい。
    しかし、あれだけ評判をとった「メリー・ウィドウ」がDVDになっていないのはどうしてかなと僕も不思議に思っていました。そうだったんですか…トップが確定しているスターの公演だけ。
    それにしても、ガイズであの騒ぎだったのだからメリー・ウィドウだって発売してしまえばいいのに、なんか劇団の考えることはよくわかりませんね。

  7. ストレッチ友理子 より:

    こんばんは!
    北翔さんが 陽なら 望海さんは 陰という気がします。
    北翔さんの歌声は、全てを包みこむような優しさがあって、望海さんは、ウルトラマンビーム?のような パワーを振りかけられる感じ。
    今までの役柄が そうだったからかもしれないけど…
    でもドンジュアンで マリアに恋をしてからの 純粋な表情が 素晴らしく良かったので、爽やかな役を観てみたいです。次回の公演は そうなのかな?
    全然 話しが違いますが、トップ娘役の退団発表が 次々あり 本当に時代が変わるんだな〜と思います。

  8. さえぽん より:

    ヅカメンさん 再び今晩は!
    今日 「こうもり」のDVDが届来ました!
    今日の午後は仕事も休みで 家の住人も出払っていたので、一気に全幕見る事が出来て また北翔海莉ワールドに浸っております。
    特に「THE ENTERTAINER」はみっちゃんの魅力全開でショーの構成も素敵です。
    take five も歌います。
    ヅカメンさんの所にも早く届くと良いですね!
    メリーウィドーは作品として 本当に素晴らしいです。
    宝塚の宝と唱った方がいらっしゃいましたね。
    今からでも サヨナラ記念としてでもいいのでDVD化してくれればいいのに・・・
    私の勝手な推測ですが 千秋楽公演しか映像として残ってないのではないでしょうか。
    残すにはアドリブで遊び過ぎてる感もあるのかな などと思ってます。

  9. zukamen より:

    ストレッチ友理子さん、こんばんは。
    望海風斗の歌声は「ウルトラマンビーム」ですか! ちょっと笑ってしまいました、すみません。スゴイ。
    アル・カポネは確かにそんなふうな声で迫力がありました。ドン・ジュアンはちょっと違うのかな?
    他にどんな役をやっていたのか、あまりよく知らないのですが、もう少し色々なものを見てみたいと思わせる男役スターでした。
    そうですね…。
    北翔海莉が退団し、他組のトップ娘役たちも2人退団。
    星組はまた違うカラーになるような気がします。

  10. zukamen より:

    さえぽんさん、こんばんは。
    おお「こうもり」のDVDをもうご覧になったのですね!いいなあ。
    僕も予約してすでに実家に届いているはずですから、週末にでも妹にこちらに送ってもらうことにします。2週間かかってしまうのでずいぶん待つことになりますが。
    ガイズのせいでまた品薄になったら困ると焦って予約してしまって、アマゾン(海外発送可能)のものが出るまで待っていられなかったのです。
    「メリー・ウィドウ」は確かにアドリブ満載でしたね!
    ああ、あれは千秋楽だったのですか…気が付かなかった。さえぽんさんのおっしゃるように、もしかしたらアドリブのせいというのも考えられますね。

  11. ラフレシア より:

    大変ご無沙汰しております。
    みちこさんファンのヅカメンさんが、だいもんの舞台をまだ見てらっしゃらなかった事に驚きました。
    私は逆に二十数年ぶりに生で見たのが雪組の「星逢一夜」で、ルコさんに面差しが似た望海さんを知り、色々動画を探すうちにみちこさんに注目しました。
    「オーシャンズ11」ではみちこさん(106歳のジェイソン)のアドリブにタジタジのだいもん。「エリザベート」ではみちこさんに鍛えられて(師匠と呼んではりました)堂々とルキーニとして客席を翻弄するだいもんが見れますよ。みちこさんのフランツも本当に素晴らしいです。
    他の出演者もそれぞれに素晴らしく、この二作はおススメですよ~。って偉そうに言いますが、映像でしか見てません・・・
    「ドン・ジュアン」見に行けなかったのですが、DVD予約しました。楽しみにしています。
    ルコさんはトップにならずに退団してしまったので、だいもんには是非ともトップになって欲しいです。

  12. zukamen より:

    ラフレシアさん、こんばんは!
    おお…そう言われてみると、望海風斗はちょっと朝香じゅんに似ていますね。
    ご紹介くださった「オーシャンズ11」と「エリザベート」を近いうちに必ず観てみます!
    ありがとうございました。
    「ドン・ジュアン」もなかなか評判なので、やっぱりDVDを買うべきかなと思っています。
    もうこうなったら「大人買い」とやらになりそうです(笑)。

  13. よーこ より:

    ヅカメンさん、お久しぶりです
    14年花エリザは明日海トート、望海ルキーニ、北翔フランツ、桜ゾフィーの並びが見事ですっごく魅力的な舞台でした
    DVD買う価値ありますよ~
    そして花オーシャンズ
    私は映像でしか観ていないのですが
    金髪ベリーショートでキラキラ玉虫色(?)スーツの北翔さん、めっちゃカッコいいです♪
    大好きな蘭寿さんの親友役をすっごくイキイキ演じられてて、すっごく魅力的
    これもDVD買う価値あり!
    と、大人買い促進運動してみました(笑)

  14. zukamen より:

    よーこさん、こんにちは。
    なるほど、どちらもお勧めですか。こりゃ、大人買いキマリですね。
    ありがとうございます。
    どちらも写真だけは見たことがあるのですが、まだ映像では拝見していません。
    さっそく、アマゾンかなあ。

  15. 蘭月 より:

    『アルカポネ』ご覧になってくださったのですね!
    だいもんは花組の下級生の頃観た『フィフティ・フィフティ』そして『『BUND/NEON 上海』で巧い!!と思っていた生徒さんです。
    『くらわんか』の貧乏神も研2とは思えない巧さです。
    ただ、巧いのだけどどこか地味でファンの方もあまり増えず勿体ないな…と思っていた時期もありました。が、オーシャンズ、エリザベートを経て雪組に組替えになり、大きく華が開かれたと思います。花組でセンターに立ってほしかった思いはありますが、雪組で早霧さんの下、羽を伸ばせていられるように感じます。
    そして今更ながらですが…私、アルカポネでだいもんに恋をしてしまいました(笑)昔?から知っているのに何故?と自分が一番吃驚していますが、アルカポネの舞台からは余裕が感じられ、魅了されてしまいました。そしてその後の、星逢一夜の源太。
    ヅカメンさんも書いてくださっていますが、台詞のない時の表情、目つき、ちょっとした仕草に惚れました。あんな表情はそう簡単にできるものではないと思います。
    るろ剣、ドン・ジュアン(ドンジュアンも素晴らしい舞台でしたが個人的にはアルカポネのほうが好きです)と黒い役どころが続いておりますので、次回を楽しみにしています!(正塚作品が好きなのもありますが!笑)

  16. zukamen より:

    こんにちは、蘭月さん。
    そう言えば、「くらわんか」は映像で見たことがあります。それも去年色々と宝塚についてネットで探し始めたときに。
    貧乏神役は上手い生徒さんだなあ、と思いましたが、何しろ蘭寿とむの初めて聞く大阪弁の印象が強すぎて。そうか、あの生徒さんだったのか…。あんなカッコしていたので気が付きませんでした。
    「アル・カポネ」は望海風斗の代表作でしょうね。あのワルのカッコよさ。
    るろうに剣心とドン・ジュアンは、すでに「観なきゃいけない舞台(映像)」のリストに入っています!
    やはり、こちらもお勧めですか。
    ホソボソと書いていきますが、これからもどうぞよろしく。