懐かしの「ME & MY GIRL」を思い出しながら

ちょっと昔の宝塚
画像引用元:https://www.suruga-ya.jp/kaitori_detail/225000270
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「宝塚バトン」で大好きなミュージカル「ME & MY GIRL」のことを書いたら、1987年剣幸とこだま愛の初演のことを次々と思い出してしまいました。人間の脳はほんのわずかしか使われていないと言いますが、すっかり忘れてしまったと思っていることでも、きっかけがあれば思い出すこともあるのですね。

折も折り、今年の春(宝塚大劇場)と夏(東京宝塚劇場)には花組「ME & MY GIRL」が明日海りおと花乃まりあ主演で再演されます。気品のあるフェアリータイプの明日海りおが、コクニーなまりの抜けない下品な下町っ子ビルをどんなふうに演ずるのかとても興味があります。

しかし、これはまたも版権の問題でDVDなどは出ないのでしょうか…「GUYS&DOLLS」はあまりのファンの要望が高くてとうとう出版されるようですが。僕ですか? もちろんアマゾンで予約してあります。明日海りおのビルも、DVDでもいいからぜひ通して観劇したいですね。

さて剣幸の1987年バージョンですが、先の記事で書いたとおり今のところ手に入るものといえば、iTunes Shopからのダウンロードです。
短い動画も残っていました。1987年当時の楽しい舞台が垣間見られると思います。やっぱり剣幸のビルはいいなあ。ユーモアがあって動きがソフトで、安心して楽しめる舞台なのです。

この1987年の宝塚「ME & MY GIRL」はあまりのヒットに1年ほどのロングランとなりました。新進男役だった涼風真世はビルを誘惑するジャッキーを好演しましたが、何ヶ月も娘役を続けなければならず、最後のほうではついに役替りでビルを演じたそうです。これは、その涼風真世のビルとこだま愛のサリーのデュエットです。

その後の男役トップ時代が予想される堂々としたビルです。そして、こだま愛。歌も姿も可憐で美しくてため息が出ます。
剣幸は宝塚OGとなってからも、故郷の富山で2013年と2015年に男役のビルとしてまた舞台に立ちました。男性俳優たちに混じっての剣幸のビルはどんなふうだったのでしょう。ただし若々しさは全く変わらず、柔らかい笑顔と迫力の歌唱力で剣幸は健在だったようです。

男性俳優たちと演じると、この映像を見た限りでは彼女はかなり小さいのですね。昔の宝塚の舞台では全くそんなふうに感じられなかったのですが。

余談ですが、ロンドンではシェークスピアを主に演じる舞台俳優として有名なロバート・リンゼイが1984年の再演(「ME & MY GIRL」のロンドン・ウェストエンドの初演は1937年でとても古いミュージカル)で数々の賞を得ました。そのときの相手役サリーは、何と若いエマ・トンプソンだったそうです。

その後、あまりのヒットにニューヨークのブロードウェイにも進出しました。そこでも1987年のトニー賞を受賞しています。シェークスピア俳優がミュージカルで歌とダンスを披露すること自体ビックリですが、それが厳しいトレーニングを受けた英国俳優というものなのかもしれません。

彼の演じるビルはユーモアにあふれていて、その熱気と迫力はこのトニー賞会場での「ランバス・ウォーク」で垣間見られます。男性の演じるビルはもちろんもっと男臭く、またそのコクニーなまり(ロンドンの下町なまりで結構下品に聞こえます)が楽しくて、上流社会のクイーンズ・イングリッシュとの対比が面白いです。

宝塚もそうですが、楽しいミュージカルとかオペレッタを観ていると日頃の忙しさやストレスを忘れて、帰り道はスキップしたくなります。
そんなわけで、僕はこれからも宝塚やその他のミュージカルのファンであり続けるような気がします。

 

 

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コメント

  1. とっち。 より:

    ME& MY GIRL
    見たことないので、もしチケット取る事が出来たら、私もスキップしながら帰りたいです。
    明日海りおさん、芹香斗亜さん、柚香光さん、人気で、花組はどの舞台でも連日満席。チケット難は覚悟しなくては。

  2. zukamen より:

    とっち。さん、
    「ME & MY GIRL」は本当に楽しいミュージカルです。あのオードリー・ヘップバーンの主演で有名な映画「マイフェアレディー」の男性版とも言えると思います。
    もしチケットがとれたら、ぜひ観に行ってください。
    東京にも来る公演らしいですが、僕はやっぱり無理かもしれませんね…。

  3. pop pop より:

    現在は日本は2月18日の深夜2時です。
    追われている仕事を中断休憩して、眠気覚ましにスカイステージをつけたら「宝塚アーカイブス」の放送中でした。
    見ていると、S48年に鳳蘭は「この恋は雲の涯まで」 S49年にはブロードウェイ・ミュージカル「ブリガドーン」主演、モノトーンのフォト1枚だけ映像が流れましたよ!
    先日zukamen様が仰っていた鳳蘭のお勧めの思い出の作品ですよね。初観劇でいらしたのかしら。
    なんだか偶然が続きますが、先日も「ブリガドーン」に遭遇しましたよ!
    大阪に行き梅田駅から梅田芸術劇場まで歩く道すがらに古書店街があるので観劇待ち時間に立ち寄ってみました。
    そうしたら あらまあ!プログラム関係の中に「ブリガドーン」を発見。
    これってzukamen様のおっしゃってたスコットランドの?と思い出しました。
    あらすじはありましたが、残念ながら舞台写真は無く、稽古場風景写真ばかりでした。
    鴨川先生の投稿文中に 「映画もつくられたが、映画は駄作、、、」 と書いてあったのが印象に残っていますが、、。
    私も20年ぶりの返り咲き組ですが、40年前となると出演者で見知っているのは高汐巴と峰さを理くらいでした。
    今回は購入しなかったので、次回大阪に行くときに再度立ち寄ってみますね。東京の神田古書店街にもあるかもしれませんね。
    見つかったとしても、zukamen様にお見せできる方法は? How to の知識がない私は、スキャンしたとしてもUpするブログサイトも開設してないですし。
    期待せず、お待ち下さいね。

  4. zukamen より:

    pop popさん、
    ありがとうございます!
    忘れ去られてはいないようですが、モノクロ写真しか残っていないのですね…スカイステージでも。
    映画は駄作かもしれませんが、音楽だけは本当に美しいです。ダンスも。
    そうですか、プログラムはまだ古書店街で探せばあるかもしれませんね。
    今度帰国した時には神保町にも行ってみなければ。
    でも「ブリガドーン」が全く忘れ去られているわけではないことがわかって、嬉しいです。
    楽しい情報を、本当にありがとうございます。

  5. とっち。 より:

    ミーマイチケットやっと昨日確保できました。
    役替わり公演なので、二回観劇に行きます。
    スキップしながら帰れたら嬉しいです。
    ずーっとヅカメン便り様のブログ読み返しています。
    宝塚バトンで少しお疲れになりましたか❓
    ヅカメン便り様のブログ楽しみにまっています。
    不思議なんですが、宝塚歌劇一回目面白くなくても、2回目見ると良さがわかり、又見たくなります。
    一度の演目で5回見たことが過去にありますが、やっぱり5回目が1番良かった様に思います。
    先週るろうに剣心みましたが、、前半寝てしまった自分に驚きました。
    さぁ2回目どうなることやらデス。
    又話し聞いてください。

  6. zukamen より:

    とっち。さん、お久しぶりです。
    ミーマイはそう言えば役替りがありましたね。2回観劇とは羨ましい。
    どうぞ、楽しんできてください。
    何度観ても色々な発見もありますし、気付かなかった生徒さんに気づいたり、それも宝塚の醍醐味でしょうね。
    「るろうに剣心」は賛否両論あり、評判は高いのですがさて2度めの観劇ではどう思われるのでしょう。またお話を楽しみにしています。
    僕はこのところ少々忙しくしており、時々DVDとネットで観劇だけはしているのですが、ブログも書きかけです。
    あと数日で少し楽になりそうなので、またブログにも戻りたいと思っています。

  7. とっち。 より:

    一回目不覚にも寝てしまった
    「るろうに剣心」。でも、宝塚の法則は成り立っていました。
    配役と流れがなんとなくわかっていたので一人ひとりの細かい演技や歌に集中する事が出来ると、心から笑い、いつもの如く、人と泣き所が違う私で、誰も泣いていない途中から感動の涙でぐしょぐしょでした。
    チケットはもう無いですが、三回目も見たいと思いました。
    ヅカメン便り様に宝塚大劇場で見てもらいたかった作品です。

  8. zukamen より:

    とっち。さん、こんにちは。
    やっぱり2度観劇すると、細かいところにも目が行って楽しいですよね。「るろうに剣心」はどこかにアップされたりDVDでみられるといいんですが。
    僕は昔は東京に住んでいたので、若いときには何度も通っていました。そのころの東京公演は今のように沢山なかったので、なおさらでした。宝塚大劇場はぜひ一度行ってみたいです。2泊3日でホテルをとって2日間で4回見られるなあ、などとすでに想像していました。

  9. とっち。 より:

    ちょっとだけ寂しいです。
    ヅカメン便り様お元気ですか?
    柚希礼音退団後の初コンサートREONJACK
    梅芸明日千秋楽なので2回目の有休とり入り待ち出待ちもしコンサート行って来ます。
    ヅカメン便り様に以前タンゴの映像見せて頂きました。以来タンゴに少し興味がありましたが、今回のコンサートで柚希礼音さんが男バージョンと女バージョンのタンゴを見せてくれました。どちらも感動的で鳥肌がたち涙がこみ上げてきました。最後に創作ダンスを舞台狭しと踊る柚希礼音に震えが止まらなかったです。ヅカメン便り様に大蛇のダンスを見せて頂いたのも感動的でした。
    ブログランク外さびしいです。

  10. とっち。 より:

    ブログ主様。バトンを一気にされお疲れが出たのでしょうか?
    更新がないので少し気になっています。
    ブログ主様の大好きな北翔海莉さんの「こうもり」の舞台が始まりましたよ。

  11. zukamen より:

    おお、とっち。さん、
    すみません、ご心配おかけしました。1週間ほど出張があり、自宅を離れていたものでコメントを見逃していました。
    元気ですが、ちょいと忙しくてブログは色々と書き始めてはいるのですが、なかなかアップまでに届きません。観ているのは「風の次郎吉」なので、そろそろ書こうかなと思っていたところでした。
    「こうもり」が始まったのですね。羨ましいなあ、観に行きますか?

  12. とっち。 より:

    ヅカメン便り様。いかがお過ごしですか❓
    4月初めにこうもり観劇します。

  13. とっち。 より:

    更新が無いのが心配です。

  14. zukamen より:

    更新しました!
    ご心配かけて申し訳ありません。ブログを書くのは精神的にも物理的にも余裕がないとダメみたいですねえ。