巷ではもうすぐ始まる花組公演「ME & MY GIRL」とその前夜祭のニュースでもちきりです。
明日海りおと花乃まりあのコンビだそうで、再演（いや、再々々々々々々演ぐらいかな）は僕も懐かしさも取り混ぜて是非観たい演目のひとつです。
さて、宝塚OG公演の「SUPER GIFT!」を偶然観る機会があり、その中で「ME & MY GIRL」のいくつかの曲が歌われると聞いてワクワクしていました。いや、他のOGたちもすばらしかったので、もうひとつ記事を書くつもりですが、まずはその「ME & MY GIRL」の剣幸とこだま愛というオリジナルキャストについて呟きたいと思います。
こだま愛はまだ時々コンサートなどを開いているそうですが、僕にとっては本当に懐かしくあの当時の彼女がまたそこにそっと現れたかのようでした。ほんの少しシワが増えただけで、あの若々しい声も愛らしい雰囲気もあまり変わっていないのです。そして、小粋なベレーをかぶって「一度ハートをなくしたら」を。
「ME & MY GIRL」の名曲です。サリーが歌うこの曲にはビルを想う気持ちがあふれていて、当時は僕も目がうるんで困ったものです。そして、今回はティッシュ箱を抱えて泣いてしまいました。お恥ずかしいですが、本当です。
僕は、映像ではありますが、瀬奈じゅんと彩乃かなみの「ME & MY GIRL」も観ましたし、それ以前の天海祐希と麻乃佳世のコンビも観ました。どれも感動的でしたが、今回のこのこだま愛の「一度ハートをなくしたら」に勝るものはないと思うのです。
それは、彼女のはまり役であるサリーそのものでした。円熟さを増した艶やかな歌声に、サリーとしてのビルへの愛が絡みつき、僕の胸へ直接語りかけたと言ってもいいでしょう。
サリーの歌声に酔い、そして自分がまだ若かったころのあの感動を思い出し、僕はちーんと鼻をかみました。
その後で彩乃かなみがまたサリーの歌を歌いましたが、それがどんなに美しく心を打つ歌だったとしても、僕の個人的な胸を締め付けるような感動を呼び起こしませんでした。
そうなのです。個人的な思い出というものは、誰とも分かち得ないのかもしれませんね。僕にとってのビルは剣幸であり、サリーはこだま愛でなくてはならないのです。
その後で、燕尾服姿の剣幸がトレンチコートを街灯にかけて「街灯によりかかって」を歌います。
そして、幻想的なビルとサリーのデュエットです。なんだか今度はビルに感情移入してしまい、胸が詰まりました。
もちろんランベス・ウォークも忘れてはいけません。ここでは他の宝塚OGたちも参加し、客席降りもあります。剣幸の帽子さばきは健在でした（口笛はちょっと息がもれてしまっていましたが）。
映像を見ていると、宝塚OGとしてのオリジナルコンビは円熟さを増したとは言え、全く年齢の衰えを感じさせません。歌も立ち姿もダンスも立派なものです。そこのところが、単なる懐メロと違い、宝塚のクオリティーなのだなあと改めて感心しました。
1987年当時の映像リンクはこちらからどうぞ。
涼風真世のジャッキーが圧巻です。現在の男役たちのジャッキーはかなり恥ずかしがって脚を隠すようにしていますが、ここでは惜しげもなく脚線美を見せつけていますね。
役替りでは、今度は剣幸がジャッキー、そして涼風真世がビルを演じています。1年もの間娘役を演じ続けた涼風真世へのご褒美だったのかもしれません。
いずれにせよ今回の再演、また色々なブログでその感想が見られると思いますが、僕も楽しみにしています。
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コメント
この公演、梅田に観に行きましたよ〜＼(^o^)／
で、私もこだま愛ちゃんに感動してたんです。
剣幸さんとの場面になると、昔の愛ちゃんに タイムスリップしたみたいでしたね〜！めっちゃ可愛かった〜（≧∇≦）
見間違いかと思うぐらい（笑）
やっぱりトップコンビって、違うんですね〜
ストレッチ友理子さん、
梅田に観に行かれたのですね。羨ましい。
こだま愛を見たのは実に何十年ぶりでしょう。僕は本当に感激してしまいました。剣幸とのコンビも懐かしくて。