「Special DVD-BOX KAIRI HOKUSHO」から、やっと「アンダルシアに憧れて」の動画を観ました。
みっちゃん、カッコイイぜ。
この歌を近藤真彦が歌っていたのを覚えているくらいですから、曲も知っているし、実はネットで音源だけはすでに買っていました。だから、どんなふうに彼女が歌うのかはすでにわかっていたのですが、一挙に30年ぐらい前の日活の和製ギャング映画を見る思いです。
テラテラと光るシルクスーツにボルサリーノ。手に取るホテルの部屋の電話だってジーコジーコのダイヤル式で、もちろんコードレスではありません。まるで1960−70年代の宍戸錠です(…って知らないだろうなあ、みなさん)。北翔海莉の化粧はあくまでダークに丁寧に施され、スーツの着こなしもチンピラらしく少々だらしなく雰囲気を出しています。
そして、やはり黒いスーツに身を固めた男性ダンサー4人。皆北翔海莉より背が低いけれど、意識して集めたのでしょうか。柚希礼音の「夜空に眠るまで」のビデオも確か男性ダンサーが4人後ろで踊っていましたよね。ダンスの振り付けが素晴らしいです。4人の男性が交じると、宝塚とは違った真実味が加わって面白いです。
曲はとても長くて詳しくて物語の1片のようで、聴いているだけで情景が目に浮かびます。僕にとっては、懐かしい雰囲気の昭和のギャングたちですが、普段のほんわかとした優しい挨拶をする北翔海莉を見慣れていると、こうしたダークで色気のある彼女は実に新鮮でした。こういう役はやったことがなかったのでは。
しかし、DVDを購入したファンだけが見ることができる歌と動画というのも、ちょっともったいないなあと思うのは僕だけでしょうか。宝塚内のそれも限られたファンだけが見ることのできる初回限定生産版。それ以外のひとはたとえスカイステージであっても、ちらりとプロモーションビデオしか見せてもらえないとは。
他のひとたちにも北翔海莉がどれだけカッコイイか見て欲しいと思うんですが、劇団の
「プロモーション」の考え方は外の世界とは違うのかもしれませんね。
そう言えば「誰か彼女に伝えてくれよ〜ホームのはじで待ってるはずさ〜…必ず行くからそこで待ってろよ〜♪」の「彼女」ですが、ちらっとホームで待つ後ろ姿が見えます。これは、もしかしたら北翔海莉ですか? どうも頬のあたりが彼女のような気がするのですが…。
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