遅ればせながら、アマゾンのオンデマンドで観たので感想を書いています。こちらは前回の記事からの続きです。前回はコチラからどうぞ。
望海風斗は本当にマジメなのか
さて、次に真ん中に座ったのは望海風斗です。
マジメと言われるのはわかるような気がします。舞台でもきっちりと完璧に表現し、歌も上手でダンスもイケるのですから。
ただし、アドリブは上手じゃない気がしますが、この感想はもっと舞台を観ているひとたちのほうが知っているのでは。
興味深かったのは、彼女が組替えで「花組にいた自分」のイメージが新たな環境に入ったことで「ああ、こんな面もあったんだ」と気づいたこと。そして、「開放された」という言葉を使っていました。なるほど、ずっと同じ組にいると役の方向性がある程度決まってしまい、その外にはみ出さないのかもしれません。居心地がいい反面、新たな可能性が見えないのもあるのだろうと思いました。
七海ひろきの「アザラシ」から「お兄様」も同じような意味なのでしょう。
美弥るりかは独特のファッションセンスがカッコいい
やはりこうした気のおけない同期の退団では、組の違いが出ていて面白いです。
前記事でも、七海ひろきの「星組のオラオラ感」という話が出ていましたが、以前は星組だった美弥るりかも「星組は皆押出しが強いから、波に乗らないと置いていかれる」というようなことを言っていました。これは、柚希礼音・夢咲ねねの長いトップ期間を経て形成された星組の特徴なのかもしれませんね。そのあとの北翔海莉はどちらかというと短いトップ期間でしたので、それほどの影響が出ていないのではないでしょうか。
そしてその後月組に組替えになったとき、その「ひとりひとりがコツコツと積み重ねていく職人たちのようで、それから一丸となって舞台をつくる」という特徴に最初は面食らったそうです。情熱の星組と職人の月組。なるほど…。
また、ファッションやヘアにも造詣が深く、独特な感覚で自分をプロデュースすることが上手なので、退団してからも何か(もしかしたら舞台とは別のところで)やり始めるような気がしてなりません。
しかし、この当時美弥るりかの退団はまだ公表されていませんでしたが、この同期たちは知っていたのかな…とふと思いました。
凪七瑠海は皆が打ち解けやすいプリンスらしい
最初に彼女を見たのは月組公演の「メリー・ウィドウ」でした。すっきりとした貴公子だというのが彼女のイメージです。
宝塚音楽学校では首席だったそうですが、なるほど、こういう対談の場面でも何となく進行役のようになってしまいますし、頭の回転も速いのでしょう。専科になって色々な組に特別出演するのは大変ですが、それを「打ち解けるのも娘役たちの♡を捉えるのもはやい」と言わせるのは彼女のこうした性格の為せるワザだと思います。
…と、ここで七海ひろきが退場。舞台の稽古が始まるからだそうです。組も違うので、こうした同期対談の設定は難しいでしょうね。全員とハグをするところが微笑ましいです。
その後の話で、同期の舞台を観に行くと「ああ、みんながんばってる!」と思ってジワリと涙が出てくるという話になって、みんな目がじんわりとウルウルしてきたらしく顔を合わせながら笑っていて、僕もここでまた微笑んでしまいました。
最後に初舞台のオカッパ姿に笑いが出た
89期の初舞台は口上がオカッパ姿だったそうです。
その話が出たときに、(七海ひろきはすでに退場していましたが)あとの3人、つまり明日海りお、美弥るりか、凪七瑠海は「お似合い」と自分たちを指して言っていたのに、望海風斗に人差し指が行ったとたんん、1秒ほどの沈黙。
いや、望海風斗のオカッパ頭のあまりの似合わなさ、または彼女の四角い顔の輪郭に合いすぎて全てが「四角」になってしまったことに笑いが出てしまったのです。
その後で「だから声がいいんだ」と誰かが言っていましたが、確かに僕の友達でビックリするほど歌の上手な女性がいますが、彼女も美しい顔立ちで少々エラが張っています。望海風斗の歌がひとの心をとらえるのは、そのエラも一役かっているのではないかとうなずいてしまいました。
いずれにしろ、楽しい対談で遅まきながら僕としても見られてよかったです。
他の同期たちでもやってくれないかなと思いました。例えば天真みちるが退団してしまったのが残念ですが、まだ彩凪翔、真風涼帆、鳳月杏の男役が残っている92期もいいし、今新進スターがたくさんいる95期もいいですね。
果物のイチゴと同期としての邂逅を「一期一会」の「一期」にかけているのも、番組として上手い語呂合わせだと感心しました。
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