男役から娘役へ:宝塚生徒さんたちは皆昔よりかなり背が高くなっている

宝塚あれこれ
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男役から娘役に転向する生徒さんというのは、昔から何人もいました。

古いところでは条はるき(すばらしい歌声の持ち主でした)そして芸能界でも早くから名前を知られていた遥くらら。どちらも僕がまだ大学生として観劇していたころに現役だった娘役です。

 

最近発表された蘭世惠翔の娘役への転向

数日前に若手男役が娘役に転向というニュースが入り、ブログ界隈を賑わせています。

蘭世惠翔(らんぜけいと)という研4の男役ですが、僕はこの名前をどう読むのかわからず検索しなければなりませんでした。元モデルだった君島十和子のお嬢さんだということで話題になったそうですね。

丸顔童顔で愛くるしい顔立ちの若手ですが、現在の男役では当然のような身長で170センチあるそうです。娘役にしては背が高いということを色々書かれていました。なるほど。

以前にも書きましたが、たいていの娘役は足をかがめたり腰を低くして男役を立てる雰囲気をつくりあげますから、なんとかなるものです。

170cmを超える美しい宝塚の男役たち
昔に比べると、宝塚の男役はかなり大きくなりました。 30年前は麻実れいが170cmを超えているというので話題になったそうです。ほとんどの男役が162cmから166cmぐらいだった時代です。1986年「霧深きエルベのほとり」で客席の女性たちの...

 

遥くららは当時としては高身長の娘役だった

昔僕がまだ大学生だったころ、つまり1970年代の後半から1980年代にかけてですが、まだ宝塚の生徒さんたちはそれほど背が高くありませんでした。

鳳蘭の170センチが話題になるくらいで、当時は麻実れいの172センチが確か一番高身長の男役だったと思います。汀夏子も真帆志ぶきも164センチあるかないかの身長でしたし、順みつきに至っては公称で162センチですから、たぶん実際には160センチそこそこだったのではないでしょうか。かなり高いヒールで舞台に登場していました。

娘役ではその当時160センチある生徒さんはほとんどいなかったと思います。皆かなり小柄な女性たちでした。

さて、そんな時代に遥くららという男役がやはり娘役に転向しました。テレビドラマなどにもずいぶんと出演して、舞台で有名になる前にすでに芸能界で名前を知られていた娘役(まだその当時は男役)です。

鳳蘭の相手役から始まり、瀬戸内美八(167センチ)を経て、雪組で麻実れいとコンビを組んで一時代を築いたのが彼女です。

コンビを組んでいた男役たちが比較的高身長だったこともありますが、それでも当時彼女の身長は全く問題にならなかったと記憶しています。たぶん彼女も苦労して男役をたてる位置を研究したことと思いますが、その美貌と華のある雰囲気で麻実れいとともに一斉を風靡した娘役となりました。

 

最近の娘役はどんどん背が高くなっている

最近退団した娘役トップの中では、愛希あやかも夢咲ねねも娘役としてはかなり高身長でした。そしてどちらも実は男役として宝塚人生をスタートさせています。

転向した娘役でなくとも、160センチを超えるのは今では普通になっているようです。時代は変わってきましたね。

そんなわけで、僕はこの蘭世惠翔の身長に関してはあまり気になりません。
遥くららだって当時は男役より背が高いくらいの娘役だったので。

蘭世惠翔も自分の身長を知っているのですから、これから研究を重ねてしなやかで美しい所作、そして男役よりはるかに背を低く見せる技術を学ぶことと思います。

おっと、そう言えば「クルンテープ 天使の都」でも狂言回しのひとりとして緑色の服でがんばっていましたね。まだ僕にとっては未知数の蘭世惠翔ですが、これから注目していきたい娘役になりそうです。

 

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