花組「CASANOVA」公演の初日映像を見ました。
短い映像ではストーリーが全くわかりませんが、とりあえずどんな生徒さんがどんな衣装で舞台に立っているのかを覗きに行きました。
最近の衣装は斬新ですね。月組の「1789-バスティーユの恋人たち-」でもそうでしたが、色と素材が今までの伝統的な宝塚衣装とは違い、 とても丁寧に作り込まれていると思いました。調べてみたら、有村淳という宝塚専属のデザイナーでした。
仙名彩世と鳳月杏のドレスは肩を大胆に出すデザインですが、可憐なベアトリーチェには色使いの鮮やかなふわふわと広がるドレス、そしてセクシーで妖艶なコンデュルメル夫人のドレスは黒を基調としたスッキリと縦に流れるドレスで、その対照的な雰囲気がよく出ています。
明日海りおは、前回僕が観たバンパネラのエドガーとは全く違った稀代のプレイボーイ、カサノヴァです。昔の宝塚だったらカツラにカールが入っていただろうなあと思いますが、こちらもまた斬新な金髪ヘアスタイルで彼女によく似合っていました。
この明日海りおの歌がほんの少し紹介されていて、どこかで聞いたような雰囲気の歌だと思いましたが、やはりフレンチミュージカルの「アーサー王伝説」や「1789-バスティーユの恋人たち-」を作曲したドーヴ・アチアでした。僕はこのひとのミュージカルの旋律がフランス風で好きですが、歌うとなると難しそうです。
今までの輸入もののフレンチミュージカルとは違い、「CASANOVA」はオリジナルだということで興味津々です。
作品自体は観ないことには全くわかりませんので、とりあえず次回の出張で大量に買うDVDのひとつとして覚えておこうと思います。
最後にひとつ。
これは仙名彩世の退団公演ということですが、前回僕が観た「ポーの一族」ではエドガーの継母役で、どちらかというと娘役トップとしては少し物足りなさを感じました。ですが、この「CASANOVA」では可憐さを前面に押し出した若さはつらつのベアトリーチェで、こういう彼女を見ることができて何だか嬉しかったです。
というのも、僕は彼女が「風の次郎吉」で北翔海莉の相手役をしたときの手妻の幸が大好きだったからです。
芝居もダンスも飛び抜けて上手く、そして美声をも併せ持つ仙名彩世が、こうしてまた本来の若さを出せる役で退団するのは本当に喜ばしいことだと思いました。
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