天彩峰里と極美慎が「うたごころ。」で見せた甘く懐かしい10代の心象風景

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スカイステージには「うたごころ。」という番組があります。
『若手のタカラジェンヌがJ-POPや童謡、唱歌など、親しみやすい音楽に挑戦いたします』との番組詳細の言葉どおり、TVで番組と番組の短いつなぎに風景とともに挿入される歌のような懐かしい雰囲気です。

某宝塚ファンの友達が見せてくれたのですが、その11回目の「うたごころ。」が天彩峰里と極美慎の回でした。

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天彩峰里の歌の実力は「ハッスルメイツ」で観ていましたが、こうした小さなプロモーションビデオでは初めてです。

「ハッスルメイツ」で天彩峰里の「あなたの空を飛びたい」に釘付けになった
ひとつ前の「ハッスルメイツ」記事では、和希そらに焦点を当てて書きましたが、実は天彩峰里についても書きたかったので、別の記事にすることにしました。 「あ、天彩峰里だ」と「ハッスルメイツ」を観たときに声が出ました。 何となく気になる娘役というの...

 

「うたごころ。」で懐かしいあのころを思い出す

「うたごころ。」では3曲歌っていましたが、最初の曲は天彩峰里による「夏祭り」でした。
「君がいた夏は遠い夢の中…」で始まる歌詞は、懐かしい10代の初恋の話かと思います。切なくて愛らしくて、天彩峰里の初々しさが光ります。極美慎と一緒に浴衣を着て夏祭りを楽しむ姿には、誰でもが懐かしい思いをするのではないでしょうか。

2曲めは極美慎の「キセキ」。グリーンというメンバー非公開グループの曲です。極美慎が学生時代に掃除の時やお弁当を食べる昼休みによく歌っていた曲だそうです。プロモーションビデオの空手の型があまりにもきまっていてビックリしたら、子供の時から習っていたそうで納得しました。

3曲めは日本唱歌の「浜辺の歌」。僕はこの曲でジーンときてしまいました。

 

1954年「二十四の瞳」で月丘夢路が歌った「浜辺の歌」

この日本唱歌は1954年の映画「二十四の瞳」で有名です。

高峰秀子が先生役で小豆島に赴任し、地元の小学生たちから慕われますが、貧乏な家の子は小学校を辞めて働きに出なくてはならず、そうしているうちに月日がたって戦争になり、出生して帰ってこない青年もいれば、盲目になって帰ってくる青年もいます。ラストの同窓会の場面ではその盲目の青年が見えない目で昔の同窓生たちの写真をなぞりながら、ちょっとずれた指差しで昔の仲間たちの名前を言います。その裏に流れたのが、やはり同窓生の成長した姿を演じた月丘夢路の「浜辺の歌」でした。

月丘夢路はかつて宝塚娘役スターだった美しい女優です。あまりの美貌に当時他の生徒たちから妬まれていじめられたそうで、それを助けていたのが同期の越路吹雪だったという逸話が残っています。

いや、僕でさえまだ生まれていないころの古い白黒映画ですが、それでもこの映画をテレビで観て、小学生だか中学生だかの僕は母と妹と一緒に大泣きした思い出があります。

「浜辺の歌」は当時の僕たちは学校で習った覚えがあり、今でも譜面など見ずに歌える曲です。懐かしく、そして心に染み入る思い出の曲なのです。

話がかなり脱線してしまいましたが、そんなわけでこの曲を聴くとなぜか心が子供のころに戻ってしまい、色々なことが次々に思い出されます。この記事はすでに何ヶ月も前から書き始めていましたが、どうも思い出すととまらなくなり、とまらなくなってはまたこの天彩峰里と極美慎の曲を聴いてはしんみりし、また思い出してはため息をついていたのでした。

 

美しい曲を歌ってくれた新進の同期たちに期待

3曲とも上記のTCA「うたごころ。」総集編で聴くことができますが、プロモーションビデオのほうは再放送されない限り見られなくなってしまいました。残念です。

天彩峰里も極美慎も若く初々しく、こうした10代の思い出を演じるにはピッタリでした。歌も確かで、この放送のときから2年たち、天彩峰里は宙組へ、そして極美慎は新進男役としてそのまま星組で活躍しています。
どちらも実力も華もある新人たちですので、これからが楽しみになりました。

 

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