大浦みずきが1992年ニューヨーク公演で見せたもの

ちょっと昔の宝塚
画像引用元: https://www.youtube.com/watch?time_continue=16&v=bec0ayKuABg
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大浦みずきは、僕が実際に東京宝塚劇場に通いつめていたころからの「憧れのひと」でした。
退団後ニューヨーク公演に参加すると聞いた時は、前代未聞のこととして驚いたのを覚えています。宝塚を退団した「元」生徒が、再び歌劇団の一員として歌い踊るのは大浦みずきが最初で最後でした。
ニューヨーク公演では、リンダ・ヘーバーマンの振付けで踊ったのがこのBlue Yonderです。

僕はこれを観た時、大昔のミュージカル映画「雨に唄えば」を思い出しました。あのジーン・ケリーの土砂降りの雨の中で歌い踊るシーンが有名な映画です。

中にはもう少し大人の魅力にあふれたダンスナンバーもありました。シド・チャリスというダンサー兼女優とのダンスです。彼女はギャングの情婦の役でした。このナンバーの官能的な動きが強烈な印象を残していましたが、これがリンダ・へーバーマンの振り付けに似ているのです。宝塚の求める夢のあるダンスとは少々違い、ダイナミックで何とも人間臭い余韻の残るシーンです。

大浦みずきは「宝塚のフレッド・アステア」と呼ばれたダンスの達人ですが、ここではあの宝塚のダンスに似た流れるような動きとは別に、外の世界へ飛び立つ彼女の何か別の姿を彷彿とさせたものです。

残念ながら2009年に53歳の若さで亡くなりましたが、彼女を今も惜しむひとは多く、公私ともにひとびとに愛されたことの証明ともなっています。

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コメント

  1. さくらこ より:

    北翔さんの大劇場千秋楽のこの日、家で北翔さん関連のブログを探していて、お邪魔しています。
    素晴らしいと思う方がよく似ているズカメンさんのブログをどんどん読んでいくとなつめさんの記事に出会い、思わずコメントいたしました。
    大浦みずきさん ダンスがすごく素敵でした。
    正塚さんの『アンダーライン』が大好きで 当時カセットテープを買って聴きまくっていました。それがなんとスカイステージで今月放映してくれるとのこと嬉しくて・・・。
    ズカメンさんのブログいちいち頷きながらもう2時間以上拝見しています。
    北翔さんには 現役の子たちと一緒にもう一度舞台に立っていただきたいし、それがだめなら、歌劇団のプロデューサーとして企画に回るとか、音楽学校の先生になるとか、なんとか宝塚から離したくないと思っています。
    北翔さんの退団記念 DVD予約しました。
    今日の様子はそれで見たいと思っています。(涙)

  2. zukamen より:

    さくらこさん、こんばんは。はじめまして。
    大浦みずきのダンスは軽やかで指の先まで美しくしなやかな動きでした。
    僕は「アンダーライン」は見ていないんです。バウホールとのことなので、東京には来なかったみたいですね。残念です。
    映像で見られたらいいのですが。
    北翔海莉の退団には僕は複雑な思いを抱いています。
    宝塚から逸脱した素晴らしい才能をもっと外の世界で活かせてほしいと思いますが、もちろんこれで彼女の男役姿が見られなくなるという寂しさも。