1998年、エクスカリバーとセットで上演された「シトラスの風」。姿月あさとのトップお披露目公演ですが、宙組という新しい組のお披露目でもありました。
僕はこの時代の少し前までよく宝塚を見ていて、和央ようかがまだ雪組の端っこで歌い踊っていたころを知っています。ずいぶん背の高い男役で、まだ新人だったのですが非常に目立っていたのを覚えています。
音月桂、北翔海莉、白羽ゆりなどの84期生の初舞台だそうですが、みんな初々しく化粧がヘタクソなので誰が誰なのか全くわかりません…。見るひとが見ればわかるのでしょうが。
さて、ゴールデントリオと呼ばれていた姿月あさと、湖月わたる、和央ようかの長身の男役たち。舞台がダイナミックですが、その中で今でも語り継がれる曲が「明日へのエナジー」です。映画「シスター・アクト」に影響を受けたのか、静かな歌で始まった曲は段々とリズムを刻み始め、そのコーラスと群舞の素晴らしさといったら…背中がゾクゾクするほど感動しました。
姿月あさとは何という不思議な存在感を持った男役なのでしょう。歌も上手いし、ダンスもキレがいい。今も時々コンサートを開いたりテレビにも出演したりしているようですが、普段のゆっくりと半分眠ったような話し方とのギャップが面白いです。舞台に立つと変身するひとなのかもしれませんね。
姿月あさと。
和央ようか。
湖月わたる。
ダンスがまたエネルギッシュでカッコイイです。赤、紫、黄のコントラストが鮮やかです。
何度も再演されているようですが、他の組で上演されたものはネット上には見つかりませんでした。この初演を上回るエネルギーの発露があるとすれば、ちょっと比較してみたいものです。
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