たぶん2005−2006年ごろの動画だと思うのですが、湖月わたるが「ベルサイユのばら」でアンドレを演ったときのデュエットダンスがあります。当時役替りで何人かの男役がオスカルになり、湖月わたるはその相手役でした。
フランスのシャンソンとして有名な「小雨降る径」を編曲したそのダンスを順番に見ていていましたが、それぞれのダンスで全く違った雰囲気になっているのが面白かったです。
貴城けいの踊る淑女A
金髪のストレートがよく似合っていますが、視線はどう見ても男役の流し目ですね。美しいです。最後のポーズでセリ舞台から下がっていくときに、貴城けいが何事かささやいていたのか、彼女の顔が湖月わたるの顔に後ろから近づきます。そこで湖月わたるがうっすらと微笑むのが暗転する直前に見られます。気になりますね…何をささやいたのでしょうか。
大空祐飛の踊る淑女A
横顔がとても美しいひとですね。舞台を見たことはありませんが、どんな男役なのか見てみたくなりました。やはり最後にセリで下がるとき、湖月わたるの手が動いて自分の胸の中に大空祐飛の手を差し込むような動きをします。おお…。
水夏希の踊る淑女A
僕は彼女のダンスの動きが一番好きでした。男役として当時トップのひとが、まさかこんなに流れるような娘役の手先を作れるとは。
すごいひとですね。
霧矢大夢の踊る淑女A
髪型が一番素敵だと思いました。湖月わたるの背には彼女ぐらいの身長が一番合うような気がします。息の合ったダンスです。ただし、他の方たちがコメントしているように、トランペットがヘタクソだなあ。残念。
涼紫央の踊る淑女A
ロミオとジュリエットで白髪に近い金髪のひとで目立っていました。ここでは完全に妖艶な女性となっています。
朝海ひかるの踊る淑女A
僕は個人的にはこのコンビが一番好きです。雰囲気とバランスがよくて、ほうとため息がもれました。セリで下がる場面でも暗転するまで湖月わたるの顔をウットリと見続けていたのも印象的でした。
湖月わたるの流し目とセクシーな微笑み
どうでしょうか…こんなふうに同じデュエットダンスを比較してみるのもとても面白いと思います。
湖月わたるという男役は、インタビューなどを聞いているとかなり甲高い声で、舞台での男役演技とのギャップにびっくりします。長身で立ち姿の美しいひとですので、オスカル役の男役たちを相手にしてもバランスのよいデュエットを見せてくれました。ここで見る彼女は完全に理想的な男性を具現していて、その流し目とセクシーな微笑みは相手役の「女性」にのみ向けられます。
Argentangoでの湖月わたるは妖艶な女性だった
ところが、こちら1年前のArgentangoのPR画面で見る彼女は、その動きから眼差しから全てが今度は相手役の男性に与えられ、手首を使った軽やかな指先の動きまで妖艶な女性そのものとして舞台に登場します。舞台の上の湖月わたるは女性にも男性にもなることのできる新しい存在なのかもしれません。
僕はこのPR動画を見て、どうしてもナマの彼女の舞台を見たくなりました。
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コメント
ブログ主様の素敵な構成で湖月わたるさんの過去の舞台が無性に見たくなりました。ありがとうございます。
私のヅカファン歴は大変浅く、2013年、雪組公演ベルばらで星組のトップ柚希礼音さんがアンドレ役で、特別出演されているバージョンです。
私が宝塚ファンになるきっかけとなった作品です。
ブログ主様が見られていましたら是非感想をお聞きしたいのでよろしくお願いします。
とっちさん
おお、嬉しいなあ。コメント、ありがとうございます。
2013年のベルばら、探してみます。
僕も長いブランクがあって、現在の宝塚はまだ顔と名前が一致せず初心者状態ですが、また昔の宝塚熱を思い出して楽しくなってきました。
これからもよろしくお願いします。