雪組で壮一帆がトップだったときの日本物3作(若き日の唄は忘れじ、心中・恋の大和路、前田慶次)はとても良い評価を受けているし、特に壮一帆と愛加あゆの相性の良さには僕もほのぼのとしていました。
ただ、着物好きな男性のひとりとして一言。
日本物を演る場合、基本の動作の練習は必要だと思います。
僕は最初の2本しか観ていないのですが、そのどちらの場合も愛加あゆのお引きずりのときの裾さばきに少々イライラしてしまいました。
着物のお引きずりの場合、足のつま先は決して床を離れてはいけません。すり足です。そしてターンをするときには着物の裾を足で割って後ろにさばかなければなりません。愛加あゆはたぶん着物の「内側」で足を動かしているだけなので、ターンをすると足元に裾が巻きついて大変見苦しいのです。
「心中・恋の大和路」のときには郭で大湖せしると踊った場面、そして「若き日の唄は忘れじ」のときには最後の別れで後ろ向きに立った場面で、裾がやはりグルグルと巻き付いていました。
どちらのときにもかなり立ち姿が重要でしたので、僕はため息をついてしまいました。美しくないのです。
「心中」のときはもしかしたらその動画を撮った日だけかもしれないと「若き日の唄は忘れじ」を観るまで忘れていましたが、またしてもその「グルグル」を見てこれはいけないと思いました。
日本物には色々な仕草の掟があり、若い人たちにはそれを習うだけでも難しいかもしれません。普段の習慣として身についていないからです。ただし、それを舞台で見せるとなると話は別です。僕たちは「美しい舞台」に酔うために来ているのであって、そこに「美しくないもの」があると途端に気分が萎えてしまうのです。
辛口になってしまいましたが、日本物は宝塚でもこのまま継承していくべき演目であり、そのためには最低限の仕草の練習もしてほしいというのが僕の願いです。
にほんブログ村ランキングに参加中。クリックしていただけると嬉しいです。
コメント
鋭い視点ですね。
お引きずりって結構難しくて、足に絡み付いてしまうので
日舞もお稽古していただかないとダメですよね。
小川理事長が1年に日本ものは最低2本公演して各組2年に一度は日本ものが回ってくるようにする
とおっしゃっていましたが、これは正解だと思いました。
ちなみにあゆっちもさすがの前田慶次のときには裾捌きがきれいになっていたと思います。
星逢で幕府側が袴の扱いが結構上手になっていて、
雪組成長してるなぁと思いましたし、やっぱり経験ですよね~
hanihaniさん、
僕は日本物が大好きなので、やっぱり気になってしまいました。
愛加あゆはすでに退団してしまいましたが、これから外の芝居の世界に挑むかもしれず、もしそうなら所作の経験も増すかもしれませんね。
星逢一夜はDVDを買ってあるので、これから観てみます!