「ハッスルメイツ」で天彩峰里の「あなたの空を飛びたい」に釘付けになった

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ひとつ前の「ハッスルメイツ」記事では、和希そらに焦点を当てて書きましたが、実は天彩峰里についても書きたかったので、別の記事にすることにしました。

2018年宙組「ハッスルメイツ」は和希そらのワンマンショーだった
「ハッスルメイツ」は過去の観たい公演のひとつとしてメモしていました。 和希そら主演ということで、彼女と宙組の新進生徒さんたちの活躍を観てみたかったのです。 それまでの和希そらの印象 和希そらというと、2013年の朝夏まなと「Brillian...

「あ、天彩峰里だ」と「ハッスルメイツ」を観たときに声が出ました。
何となく気になる娘役というのがいるものですが、僕にとってはそれが天彩峰里なのです。

 

あどけなく可憐な丸顔は実は歌唱力が抜きん出ていた

天彩峰里を初めて見たのは、真風涼帆パーソナルブックのDVDでした。

当時星組だった真風涼帆は、そのパーソナルブックのために色々な場所とシチュエーションで写真を撮っていましたが、高校生カップルのような初々しい設定でパートナーとなっていたのが天彩峰里だったのです。真風涼帆に優しくされて真っ赤になる、あどけなくて可憐な「女子高生」でした。

いや、これは可愛らしい演技をしている…というより何だか全くお芝居をしている雰囲気ではなく、本気で恥ずかしがっている真っ赤なほっぺたが印象的でした。

 

その後2016年の星組の「LOVE&DREAM」で宝塚ナマ観劇の再開となりましたが、そのときに天彩峰里とも再会しました。七海ひろきとのデュエットで「うたかたの恋」を歌ったときです。

続・20年ぶりの涙の観劇、星組「LOVE&DREAM」
第一部のフィナーレの写真です。 あまりに美しいポーズなので「宝塚Journal」さんよりお借りしました。オリジナル記事には写真がもっとありますので、どうぞご参照ください。 さて、休憩を挟んで第二部は懐かしの宝塚のメロディーでした。 幕が開く...

そのときには舞台化粧だったこともあり、すぐには彼女だとわかりませんでしたが、その歌唱力に驚いたのは覚えています。

僕はその後このDVDを買っていますから、もう一度観て彼女の歌の実力に驚きました。2016年ですから、まだ研3ぐらいだったのではないでしょうか。美しい立ち姿もそうですが、若々しい華があると思いました。そして、もしかしたらこれから芽が出てくるひとではないのか、とも。

その後天彩峰里を見たのは、マグノリアコンサートの映像でした。
当時の記事はコチラです。

星組の歌唱力、音咲いつきを追ってみた
ダイジェストだったのでたぶんスカイステージのニュースで流れたものでしょうが、下級生のみで構成されたこんなコンサートがあるとは知りませんでした。音咲いつき、小桜ほのか、天彩峰里の3人は歌唱力で選抜されたのだと思います。期待以上の表現力で楽しそ...

歌の上手い音咲いつきを真ん中に、小桜ほのかと天彩峰里が確かな歌唱力で華を添えていました。今気づきましたが、僕はその記事にも真風涼帆のパーソナルブックのことを書いていたのですね。

2017年のスカイステージでの「新年カラオケ」では、また音咲いつきとデュエットを披露してくれました。今度は「LOVE&DREAM」からの「夢はひそかに」です。デュエットの美しさもさることながら、音咲いつきとたぶんあまり変わらないくらい背が高い天彩峰里が、足をかなり折って自分を小さく見せる努力をしているのに感心してしまいました。

そして、2017年スカイステージの「うたごころ。」という番組では、極美慎とともに青春の懐かしい夏を思い出すような愛らしい浴衣姿で、親しみやすい歌を披露してくれました。

こうして僕が見た天彩峰里を並べてみると、大人の女性を演じるのはまだなのだろうかとふと思いました。彼女が当てられる役は皆10代の少女のような愛らしい雰囲気ばかりだからです。

ところが、だからこそ僕は彼女の「ハッスルメイツ」でのしっとりとした歌声に驚いたのでした。

 

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天彩峰里の「あなたの空を飛びたい」

僕は高橋真梨子がペドロ&カプリシャスを脱退して1978年にソロデビューしたことも、その最初のソロヒットが「あなたの空を飛びたい」であったことも覚えている世代です。だから、天彩峰里が真っ白なロングドレスを着て舞台に立ったとき、懐かしさで胸がつまりました。

いや、昭和ですねえ。
もっとも「ハッスル」という言葉自体がものすごく昭和ですが…だって平成生まれのひとたちはこの言葉を聞いたことがないでしょう?

とにかく、大切な人を失ってしまい二度と取り返しが付かない心を歌ったこの曲は、高橋真梨子の歌で大ヒットとなりました。その古い曲を天彩峰里がしっとりと歌い上げたのです。あの当時の高橋真梨子と大して年齢は変わらないと思うのですが、伸びやかな美しい歌声が失恋の辛さを、ここでは年相応の(つまり、高校生の失恋ではなく)大人としての情感を観客に訴えていました。すばらしかったです。

ただし、この曲は宙組の「曲」ではなく昭和の歌謡曲です。つまりまたもや「そら」に掛けているのでしょうね。

 

これからの天彩峰里に

彼女の素顔はとても可憐な童顔ですし、笑った顔も目尻が下がってこちらまで微笑んでしまいそうです。化粧をすると少々違いますが。

しかしながら、童顔に似合わず、天彩峰里はかなり背が高そうです。公称164センチですが、なにぶん「公称」ですから彼女が低めに発表しているのか他の男役たちが高めに発表しているのか、僕にはわかりません。
ほんの少しぽっちゃりとして見えるのは丸顔と全体的に華奢とは言えない体型のせいかもしれませんね。でも堂々としていて、僕は全体的にとても美しいと思います。

いずれにせよ、音咲いつきと並んで歌ったときもかなり腰を低くして彼女をたてていましたし、「ハッスルメイツ」の寸劇やデュエットで和希そらと並んだときにもほとんどヒールのない靴を履いていました。他の娘役たちが高めのヒールを履いてバランスよくすっきりと見えるのに反して、これはちょっとかわいそうだなと思いました。

それでも「天は赤い河のほとり」新人公演では本公演の同期トップ娘役星風まどかの主役を射止め、「群盗-Die Rauber-」では主役芹香斗亜の相手役を務め、着々と上への階段を登っているようです。どちらの作品でも長身の主役とのコンビでしたから、彼女が背筋を伸ばすことができて、僕としてはほっとしました。

宙組に組み替えされたことでこれからも長身の男役と組むことが多くなるでしょうし、同期の星風まどかや華優希などのあとを追って、これから花開く娘役になってほしいと思います。
写真を見る限り、芹香斗亜との並びはとても美しかったのですから。

歌に関しては何も言うことがありませんが、芝居に関してはもう少しその演技の幅を広げてほしいと思っていましたので、「群盗-Die Rauber-」は購入予定です。DVDを観ましたら、また感想を書いてみたいと思います。

これからが楽しみな娘役のひとりです。

 

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コメント

  1. たれぱんだ より:

    天彩峰里さんの事を取り上げて下さったので、久しぶりにコメントさせて頂きます!
    じゅりちゃん、私も大好きな娘役さんです。私も彼女を知ったのは、マグノリアコンサートの映像を見た時で、歌の上手い可愛いらしい娘役さんだな〜と。
    実は今年のお正月に星組公演を観に行った際に劇場近くですれ違ったのですが、テレビなどで拝見する以上にとても可愛いらしい方でした。
    群盗も素敵でした!芹香さんとは相性が良いと思うので、芹香さんのお相手になればなぁ、などと思っております。
    地元宝塚出身ですし、今後も応援したいです。

    • zukamen zukamen より:

      たれぱんださん、お久しぶりです!
      天彩峰里はなぜか気になって、いや歌が上手いということもありますが、いつも名前があると飛んでいっていました。
      群盗は、ぜひDVDでじっくり観たいと思っていますので、楽しみにしています。