チケット高額転売の深い闇は愛と夢の宝塚歌劇にも広がる

宝塚あれこれ
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6月に施行された「チケット不正転売禁止法」については当時詳しく記事にしましたが、これにより不正な高額転売が消滅しないまでも、少なくなってほしいと思っていました。

 

チケット不正転売禁止法が6月14日に施行、宝塚チケットへの影響は?
長らく宝塚ファンが待ち望んだ不正転売禁止法が6月14日に施行されます。 宝塚のチケット転売のせいではありませんが、2020年の東京オリンピックのチケット販売に関して、また転売ヤーが動き出すのを見越しての施行になったのだと思います。 僕も以前...

 

こちらにはオーストラリアの規制法について詳しく記してあります。

 

転売についての友の会の見解と法律としてのオーストラリアの転売規制法
色々な場所で書かれていますが、僕も宝塚友の会の発表を読みました。 チケットが手に入らなくて転売サイトを利用したことが1度ありますが、こういうことだったのかと今少々驚いています。 高額転売の1年だけで100名もの登録抹消というのは由々しき事態...

 

今回施行後初めて24歳の女性がチケット不正転売禁止法違反容疑で摘発されたので、また少し調べてみました。

 

施行後初めての摘発は「嵐」コンサートの電子チケット

 

産経新聞によると、この女性は電子チケット4人分を計42万3千円で転売したとの容疑で書類送検されています。

 

https://www.sankei.com/west/news/191024/wst1910240041-n1.html

 

『チケットには入場可能な人の名前があらかじめ記載されており、入場時に写真付きの身分証で本人確認が行われ、その際に初めて会場の座席が指定される仕組み』です。
そのため、彼女は実在する会社の社員証を偽造し、それを自分と転売相手の分も用意していたと言いますから、かなり悪質で巧妙です。

今回の事件で高額転売をもくろむひとの数が減ってくれるといいと思っていたのですが…。

 

高額転売は減っていない:チケット流通センターの場合

 

チケット転売サイトの値段がどのぐらいになっているのかと検索してみました。あの悪名高いチケットキャンプは廃業したようですが、次にあげる2社には影響しなかったようです。

このチケット流通センターのリスト(10月26日現在)を見ると、実際ゼロの数が多くて目がチカチカします。最初のチケットなどは1枚なんと60万円。それも千秋楽ではありません。

 

 

詳細には『電子チケットと記載しておりますが、公演日当日発券の紙チケットです。公演日当日開演30分前に劇場付近でお待ち合わせし同時入場後、必ずチケット半券のご返却をお願い致します。そのため幕間休憩時間等1度ご入場された後、劇場の途中退場が出来ませんのでご注意ください』とあります。

これは転売相手の本名とチケットに記載された名前が合致しないからだと思います。どのようにしてその転売相手に「同行」し、チケット記載の名前を「転売相手」のものとして入場させるのか、大変興味深いです。

逮捕された女性と同じ手口なのでしょうか。

いずれにしろ、転売相手に半券を渡すことでそこから高額転売がバレたら困るので、チケット半券を返してもらって証拠を隠滅するのでしょう。巧妙です。

また、50万円のチケットの詳細には『座席未定。当日出張前に劇場付近にて手渡しのみのお渡しになります。企業先行当選です。入場時の身分証の貸出、入場時等のトラブル等には対応出来ません』とあります。

つまり、入場で本人確認などのトラブルがあった場合、「高額転売した本人には関わりないこと」と明言しているのです。高額でチケットを購入したひとにとっては、大きな賭けとなりそうです。

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高額転売は減っていない:チケットストリートの場合

 

こちらはチケットストリートのリスト(10月26日現在)です。
チケット流通センターほどではありませんが、やはり10倍前後の取引価格になっています。

 

 

「楽しみにしていたが行けなくなった」という言い訳がほとんど一致するチケットもありました。偶然行けなくなったのに、それを売って儲けようとするのですね…。

いずれにしろ、もし宝塚側でこの事態を憂慮した関係者が「身分証明書確認」を厳しくすることも考えられます。鳳月杏のディナーショーもそれでしたから。

そうした可能性も否定できないわけで、高額チケットを購入したひとたちにとっては「高くつく大バクチ」になるかもしれません。それでもそのバクチに賭けると言うなら、僕たちにはもう何も言えないのです。

 

チケットへの氏名記載は「一般前売り」のみなのか

 

もうひとつ。
今気づいたのですが、チケットストリートの高額転売者の特徴として「名義なし」があります。

僕は友の会の前売りなどに関しては全くわからないので、ちょっと歌劇サイトに飛んでチェックしてみました。

 

404 Not Found | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

6月より『一般前売チケットご購入時におけるお客様の氏名取得およびチケット券面への記載』となったと書いてありました。ところが、「宝塚友の会先行販売」は「一般前売り」とは別のサイトになっています。

つまり、友の会の先行販売で手に入れたチケットには「名義記載がない」のですよね。
違いますか?

そこから考えると、このチケットストリートで高額販売されている「名義なし」チケットは「友の会先行販売」で手に入れたチケットと考えざるをえません。

もし違っていたら、訂正をお願いします。すみません。

いやはや…僕はこの高額転売の深い闇が恐ろしくてなりません。「友の会」にさえ転売ヤーがいるかもしれないということですから。

 

<<<<訂正>>>>

先ほど拍手コメントからご指摘がありました。友の会では先行抽選でも先着でも、チケットには名前が記載されているそうです。そのせいで、一般前売りでも名前の記載がされるようになったということです。ありがとうございました。

しかし、そうなるとどこから「名義なし」のチケットが入手できるのでしょうか…。また新たな疑問が出てきました。

 

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