ちょっと出遅れましたが、宝塚「夢組」構想が現実味を帯びてきたようなので、何か書きたくなりました。
「ゴールデン・ステップス」の第二部に関しては書きかけですので、次の記事にします。
「夢組」の具体案はまだ出ていない
2日前の記事ですが、ちょっと遅れて今日見ました。Twitterで紹介されていたからです。
社内ではすでに着々と構想がまとめられているのでしょうが、メディアではまだ「願望」の域を出ない説明しかなされていないようです。
「宝塚歌劇団において日々の研さんを重ねることで身につけた高い技能と、豊富な舞台経験を有する宝塚OGが、退団後も多様な場で活躍できるよう支援する」ための設立だと説明。OGを起用したショー、コンサートなどの企画、プロデュースにも取り組んでいくという。 ー3月31日付日刊スポーツ
うーん…Twitter以外にも様々なブログ記事で紹介されたり予想されたりしていましたが、この記事を読んだだけではまだどのようなものになるのか具体的な予定については話されていないのです。
もっとも「具体案が出せる状況にはなっていない」というのが、新会社のフトコロ事情ではないかと思います。宝塚公演でさえ、実際には次々と公演中止になっていますから。
コロナの時代の新会社発足が「吉」と出るか「凶」と出るか
宝塚OGの活動の場が増えるのは大変喜ばしいのですが、最近の世界的な事情を考えると、この「活動の場」として実際に動き始めるのは早く見積もっても来年になるでしょう。
今こうしたニュースとして流すのに、どんな意味があるのかということですね。(僕はビジネスの観点から、かなり興味をもちました。)
ひとつは、今からニュースを流して宝塚歌劇、ひいては宝塚を退団したOGたちへの興味をファンたちに引き続きキープしてもらい、そのための実際の活動への期待をもたせるという願望です。
その例がこのサイトに現れています。
なんとすでに「夢組通信」の会員登録が募集されていました。
『阪急交通社は以前から宝塚関係のツアーで「夢組」という名称を使っています。今回発足した会社とは多分関係ないと思います』
…というご指摘をTwitterでいただきましたので、訂正します。こういうことはどうも海外では疎くなりますね。
どのぐらいの頻度でメールが来るのかという興味で、僕も登録してあります。ただし、書いてあることはどうも今のところは阪急交通社としてのチケット取得とツアーの宣伝ですね。
この構想がどれだけの期間「単なる構想」として継続するのか、それともどのように具体化できるのかが、これから数ヶ月の新会社としての生き残りの鍵になると思います。
「夢組」は宝塚OGたちの「夢の園」になるのか
ファンにとって一番の興味はやはり「誰が」「何を」見せてくれるのか、に尽きると思います。
男役を降りたスターたちは娘役そのまま第二の人生を歩むのと違い、それからの転換が「自然な女性としての雰囲気と芸風」にも関連してきますから、かなり宝塚のときとは違った人生になっているでしょう。
例えば、あの「CHICAGO」のような舞台は本当に楽しかったのですが、東宝劇場のぎっちり埋まった客席を見慣れているひとたちは、ポツポツと空席の目立った公演に少々びっくりしたのではないでしょうか。
宝塚本公演では上演しえないCHICAGOのような舞台には、僕も大変興味があります。宝塚OGたちのまだまだ衰えない美貌とダンスと歌。あんな舞台をまた観せてくれたら、と願っています。
そして、まだ記事にはしていません(と言うより、実は記事にしようかしまいか迷っていました)が、「ベルサイユのばら45」という45周年の企画がありましたね。僕もDVDを買って鑑賞しました。
懐かしさに胸がザワザワするほどのときめきを覚えましたが、率直に言って「これは往年の宝塚ファンたちへ感謝、そして宝塚OGたちの今の姿を見て懐かしさを覚えるための舞台かもしれない」という印象もありました。ダンスと歌が、宝塚時代に比べるとかなり衰えたひとたちもいたからです。
そして、それは当然です。
舞台と毎日の激しい鍛錬から離れてしまったひとたちもいるでしょうから。
ですから、「夢組」構想に対するたったひとつの僕の願望はと言えば、「懐かしさだけではない、宝塚OGたちの本格的な底力を、そして外部にも通用する才能の発露を見せてほしい」ということだけです。
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