インスタグラムを眺めていたら、七海ひろきのアカウントに月組千秋楽に集まった89期たちの写真がアップされていました。
七海ひろきの「二度と戻ることのない世界だからこその美しさと誇り高さ」という言葉に胸が熱くなりました。
そうなのです。終わりがあるからこそ、美しいのでしょう。いつかは去らなければならないから、在団中は誇りを持って舞台に立ち続けるのでしょう。
その言葉が重みを持つのは、七海ひろきが数ヶ月前にすでに体験した自分の姿を投影しているからかもしれません。
今回もそうですが、宝塚生徒さんの退団にはすでに卒業している同期OGたちがお手伝いにかけつけるということは何となく知っていました。今回の花束贈呈は壱城あずさだったのですね。
私事で恐縮ですが、僕は早いうちに日本を離れてしまったので、学生時代の友達とは年賀状(それもEカード)以外は疎遠になっています。日本に出張があればたまには親しいひとたちにも会いますが、そのほとんどが僕が海外住まいになってからの友人たちです。
だから、こうして10代のころに音楽学校を通して「生涯の友」を得た宝塚生徒さんたちの麗しい友情を見るにつけ、羨ましくも心が温まる思いをするわけです。
去年上原まりが亡くなりましたが、そのときもファンと同期が病床の彼女を力づけ続けたと聞きました。それほど絆が深いということで感激したのを覚えています。
宝塚とともに青春時代を過ごし、舞台とその稽古で泣き、笑い、感動し、悔し涙を流し、そして退団を決意して誇り高く去り、その後も「宝塚」を介して得た友情は消えることなく続いて行くのです。
89期はこれからもずっと89期であり、その絆はこうしてインスタグラムなどで僕たちファンにも伝えられていくのだと思います。
余談ですが、壱城あずさのインスタグラムにも同じ写真がアップされていました。が、2枚めの写真は、Snapshotというのですか…。
皆さん幼い子どもの顔になってしまっていて、実に愛らしいではありませんか。今の加工技術には舌を巻いてしまいますなあ。
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