2016年妃海風ミュージックサロン「Princesa!!」はハラハラするお喋りも楽しい

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妃海風ミュージックサロンをやっと観ることができました。
ディナーショーということで客席降りがありますが、そのときにライトの当たった客席に何と男性が、しかも失礼ながら僕と同じぐらいの年齢のオジサンたちの多いこと。ちょっと嬉しくなりました。

礼真琴とのデュエットで「輝く未来」。
これはしみじみとした聞かせる曲ですね。同期の仲良しのせいかしっとりと波長の合ったデュエットでした。

しかし、礼真琴は歌が上手い。普通の男役なら不安定になるところの低音もしっかり出ていますし、素晴らしく伸びやかでもっと聞いていたい気持ちにさせる声でした。

また、アカペラの曲ゴスペラーズ「永久に」。5人揃ってオーケストラなしの歌に感動しました。ずいぶん練習したそうですが、ここでも礼真琴が中心の声となっていたようです。

「白い花が微笑む」は、LOVE&DREAMでは「北翔さんを思って歌っていました」と言ったところで客席からは「ほう」という声が漏れていました。妃海風は本当に北翔海莉が大好きで、それを全く隠そうともせず公に素直に口にしてしまうんですね。

ドリームズカムトゥルーの「嬉しい、楽しい、大好き!」は北翔海莉が「ふうちゃんに是非歌ってほしい曲」と言ったそうで、もう会場からもヒューヒューと冷やかしの笑いが起こりました。ちょっと音程がくずれてヒヤヒヤしてしまいましたが、それでも元気な歌声ではつらつと歌い上げていました。

途中に何度かお喋りが入りますが、「今日はとっても大切な北翔海莉さんが来てくださっています」と、妃海風はもうモジモジと緊張し始めてしまいます。どうしたらいいかわからなくなって、マイクをニギニギし始めて笑いを誘います。

北翔海莉と違い、喋りに慣れていないのは明らかですが、それがまた可愛くて笑いを誘っているようです。何を喋っているのかわからなくなったのは大劇場のお別れの挨拶でも同じでした。

舞台の華やかさと違い、こうした妃海風のシロウトくささがまた愛される理由でもあるのでしょう。こちらまでハラハラしてしまうような喋りですが、それでも観客は彼女の愛らしさに負けてどうしても微笑みが出てしまうのです。

さて最後のほうの客席降りでは、後ろの壁際席に座っていた星組生のほうにやっと歌いながら近づいて行きました。生徒さんたちがディナーショーを観るときはこうやって壁際ぴったりの椅子席なのですね。テーブルに行かないのは客への配慮という劇団の方針なのでしょうか。

北翔海莉が親指を高くあげてOKのサインを送ると、満面の笑みとたたえた妃海風とハイタッチ。そのままぎゅっと手を握って離しただけ…。いや、ここはどう考えてもハイタッチではなく手を握ってその甲にキスするべきでしょう。男役として、そのお相手には最後にキザなところを見せつけてほしかったです。

ちょっと残念。

 

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コメント

  1. ぽりっぽ より:

    はじめまして。
    コメントは初めてですが、さかのぼって記事を読まさせて頂きました。
    みっちゃんの舞台は、男性が多いです。
    先日の桜華の舞でも、お若い男性から年配の男性までいらっしゃいました。
    私は大空祐飛さんのファンなのですが、みっちゃんとはゆうひさんは月組から一緒だったため注目してました。
    薔薇の封印の新人公演のみっちゃんは新人じゃなかった。
    ビジュアルも美しくて、見惚れるばかりでした。
    それからずっと注目してまして、ゆうひさんと宙組で一緒になって
    みっちゃんが二番手になるといいなと思ってましたがそれもかなわず。
    ゆうひさんは芝居は渋い男役として最高でしたが、それ以外をみっちゃんが二番手として補ってくれると思っていたのです。
    以前漬け物ジェンヌの由来をお尋ねだったようですが、それはみっちゃんは大変料理上手で
    ファンから大量にキュウリを差し入れして貰って漬け物として久美子に振る舞ったという話があったのです。
    おにぎりも差し入れしたり、組子の部屋で組子に料理を振る舞ったりしていたとか。
    昨日BSジャパンで宝塚特集がありみっちゃんがゲストでした。
    みっちゃんはジャズ・オペレッタ・シャンソンと歌のジャンルによって声帯を使い分けると言っておられました。
    すごいですね。それがあの歌声かと感心しきり。
    初めてなのに長々と申し訳ありませんでした。
    更新を楽しみにしております。

  2. zukamen より:

    ぽりっぽさん、こんばんは。初めまして!
    男性ファンが多いというのも、北翔海莉の舞台の特色のようですね。
    安心して見ていられる実力がファンを増やしたのかもしれません。
    「薔薇の封印」はまだ見ていないんですが、これはDVDに他の初期の作品と一緒に載っているという話を聞きましたので、買おうかなと思っているところです。写真を見る限り、とても美しいバンパイアでした。
    おお、漬物ジェンヌというのは北翔海莉の漬物のことだったのですね。ありがとうございます。
    自炊が多いということもどこかで読みましたが、マメなひとなんだなあ。
    僕は北翔海莉のナマの舞台を見たのはLOVE&DREAMが最初で最後でした。
    映像では追っていますが、それでもやはり彼女の歌には聞き惚れてしまいます。

  3. 日和香 より:

    こんにちは。
    >いや、ここはどう考えてもハイタッチではなく手を握ってその甲にキスするべきでしょう。
    そ、そんなことになったら、また風ちゃんの腰が抜けてしまいます!!(爆
    客席も萌えあがって焼け野原ですよ!
    「ロマンス!!」での風ちゃんがまるで
    髙橋真琴や内藤ルネの絵から抜け出てきたみたいで、
    古き良き男役を体現している北翔さんの相手役として、
    同じく「古き良き乙女の夢」を体現しているんだな…なんて思いました。
    宝塚にある「乙女の儚きもの」を全部すくいあげて、北翔さんへと
    ばんばん投げつけているイメージです(笑
    「ロマンス!!」の「友情」では風ちゃんも男役と同じパンツ姿で
    がんがん踊るのですが
    「風ちゃん、女の子ひとりで交じってすごかったよね」
    「女の子なのにがんばってたよね!」
    「…あ、全員女の子だね」
    という会話を素でしてしまったくらい、一人抜きん出て女の子でした(笑
    元タカラジェンヌさんが「ヅカメイク」を実演してくれる動画が
    YouTubeにあって、それによれば
    娘役はあえて「垂れ眉」に描くのだそうです。
    なるほど素化粧の風ちゃんは威勢がいい感じなのに
    舞台上で心の底から奥ゆかしく愛おしい表現ができるのはメイクなのか
    と思ったけれど、あんなに「八の字眉」になってしまうのは
    メイクを超えた愛のだだ漏れですよね。
    芸に関しては厳しいことも言った…と北翔さんはコメントしていますが
    北翔さんのそばにいられるなら、なんでもする!と
    努力を重ねていく風ちゃんは、
    「乙女のあるべき姿」として憧れるし愛おしいし
    なにより「北翔海莉オタク」の先輩として尊敬します!(笑

  4. zukamen より:

    日和香さん、こんばんは。
    「客席も燃え上がって焼け野原」ですか…笑ってしまいました。
    でもそういうことをしてくれるようなキザな男役さんってステキじゃないですか?北翔海莉は舞台では正統派男役なのに、普段は親しみのある美しい女性なんですよね。ギャップが楽しいです。
    妃海風は男の僕から見てもかわいいと思います。
    本当に一生懸命で溌剌としていて。
    娘役さんたちがあえて「タレ眉」に描いているとは知りませんでした。
    なるほど、そう言えば妃海風は舞台では八の字眉ですが、普段は結構キリリとした眉ですよね。
    以前まだトップコンビになったころの映像で妃海風が「わたしは北翔さんのファンでしたから」というようなことを言っていて、そんなファンだったひとの相手役になった彼女はどれだけラッキーで幸せな娘役なんだろうと思いました。

  5. さえぽん より:

    今晩は zukamenさん
    残念な事に「princesa!」の映像を見つけられず 見れてません。
    でも zukamenさんの素敵な妄想が実現したら 風ちゃんは本当に腰抜かしちゃうと思いますよ〜
    グラフの11月号の対談や 舞台のインタビューでも 何時でも 風ちゃんはみち子さんに「好きです」と囁いているのに 横でしら〜と聞き流すみち子さんです。
    でも 気持ちはちゃんと 通じてますね。
    zukamenさんに早く メモリアルブックとグラフと歌劇11月号を読んでもらいたいです。
    ますます みち子沼に 深く落ちて 這い上がれなくなるかと思います。
    歌劇11月号は 演出の先生方からの「送る言葉」が そうそうたるもので
    涙なくしては読めませんでした。
    北翔海莉が 本当に努力の人で どれほど多くの人に愛されていたかが 分かりました。(もちろんわかってましたけど)
    岡田先生
    私は「ロマンス!」大好きです
    何度でも見たいです。
    4回見て 残りあと1回とライブビューイングだけとなってしまいました。
    新人公演のみち子さんは 一人だけ新人じゃないみたいで 別格なのです。
    特に「薔薇の封印」はビジュアル 、歌、演技は本役越えしてると思います。
    風ちゃんも絶賛している 切ない表情にうっとりします。
    まだ 幼さの残る 北翔海莉さんを 売り切れる前に 是非・・・

  6. zukamen より:

    さえぽんさん、こんばんは。
    出張があってお返事が遅れました。すみません。
    歌劇はまだ買っていなかったので、すぐにネットで購入しました。メモリアルブックも写真集もグラフもすでに実家に届いているので、1月の日本でため息をつきながら読むことになりそうです。
    「薔薇の封印」新人公演は観たいですねえ。。やっぱり買ってしまおう(笑)。
    観劇5回にあとはライブビューイング。羨ましいです。
    もうすぐライブビューイングなのですね。サヨナラショーをしっかりと目に焼き付けてきてください。タオル持参で(笑)。

  7. 日和香 より:

    こんにちは。
    キザな男役さんの話ですが、twitterでこんなつぶやきがありました。
    10年以上前、月組・映美くららさんのサヨナラショーで
    映美さんは出ずっぱりで踊っていた。
    そんな彼女とデュエットダンスで組んだ男役さんが腰を引き寄せた時、
    胸からハンカチを出して汗をちょっと拭ってあげたということがあった。
    驚いたあとぱっと笑った映美さんの笑顔と、いたずら成功、みたいな
    男役さんの笑顔が相まって、とても素敵なシーンだった。
    その時の男役こそ、北翔海莉…
    というような内容です。
    「北翔海莉」はそんなことができちゃう、本当に危険な「男」なんですね!
    そんな北翔海莉のレビューの最後「イルモンド」。
    「君と出会い 愛し合った日々
     夢見て 笑って 幸せに満ちて
     愛しい想い出 強く抱きしめ
     行くよ 新しい朝
     愛の翼に護られて 旅立つ
     愛する私の世界よ
     信じるまま 生きてゆこう」
    これを歌いながら風ちゃんとダンスを踊るのです。
    風ちゃんはとうとう「北翔さんは旦那さん。これは寿退団」と
    テレビで宣言したらしいのですが(笑
    こうやって信じられる人と出会えて、
    その人にこんなに愛を歌い上げてもらえるなんて
    まさに「夢で幸せをつかみなさい 美しい夢は願いを叶える♪」
    そのものなんだな…と思って、客席でボロボロ泣きながら
    幸せのおすそ分けをしてもらっている気分です。
    化粧前が白くなったそうです。
    第3希望でやっと「千秋楽ライブビューイング」の席が取れました。
    4回観劇できて、鼻水をすすり上げるタイミングもつかめました!
    お一人、体調不良で休演したようですが、なんとか星組全員で
    千秋楽を迎えられるように祈りたいと思います。

  8. るぼるど より:

    日和香さんへ
    ふうちゃんの寿退団発言ですが、「宝塚的寿退団」と言ってましたよ。
    些細なことですが、あのテレビ番組で「図々しい」と貶す人も出てきまして
    ふうちゃんファンとしては、彼女の精一杯の北翔さんへの尊敬の念の言葉を
    違う形ににとってほしくないので書き込みました。
    ふうちゃんの北翔さんへの尊敬憧れは嘘ではありませんが、宝塚の娘役として男役トップへのプロデュースは見事だと思います。
    仲が悪いとか相手にしないとか噂されるトップコンビより何百倍も美しいトップコンビだと思います。
    もちろんそれは北翔さんがお相手だからだと思いますが、ふうちゃんの宝塚愛が形になったものだと、ふうちゃんファンは思ってます。

  9. のぶ太 より:

    ヅカメンさん、こんにちは。
    13日にまた観てきましたよ。
    普段の観劇ではなかなか娘役さんにまで目がいかないのですが、今回はみっちゃん、ふうちゃんを観なければと、集中してみていました。ふうちゃんはとても可愛らしくて、ショーの「友情」?の場面、男役さんに娘役一人だけ交じって激しく踊るのですが、男役さんより一回り小さいから、手足も短い。でも、身体全体を大きく使って、一生懸命踊っている姿を見たら、涙が止まらなくなりました。もういじらしくて、可愛くてたまらなくなったんです。
    ほんと、感動しました。
    そして、歌劇11月号を先程読んでいたのですが、これも・・・涙なくして読めません。今、鼻の頭真っ赤です。
    ヅカメンさんも帰国した時、覚悟して読んでくださいね。

  10. zukamen より:

    日和香さん、
    お返事が遅れてしまいすみませんでした。
    おお、北翔海莉もそんなキザなことができてしまうんですね(舞台では 笑)。
    それをやってほしかったなあ、あの妃海風のミュージックサロンで。
    「イル・モンド」がカットというニュースには失望しましたが、訳詞をありがとうございます。
    心に染みますね。
    今日は千秋楽、そしてライブビューイングの日でもあります。
    彼女の最後の姿をしっかりと目に焼き付けてください。そして、舞台を楽しんでください。

  11. zukamen より:

    るぼるどさん、
    申し訳ないのですが、ここは「僕」のブログ記事に関するコメントのページです。
    日和香さんが「寿退団」に関して、あなたがおっしゃるような「図々しい」という感情を持ち合わせていらっしゃらないのは明らかです。
    妃海風の熱心なファンであることはすばらしいと思いますが、あなたのコメントは「図々しい」という思うひとたちへのもので、そうした言葉が書かれているサイトでおっしゃっるべきものです。僕のサイトを全く関係のない理由で利用しないでいただきたいと思います。
    よろしくお願いします。

  12. zukamen より:

    のぶ太さん、こんにちは。
    お返事が遅れてしまいすみませんでした。
    今回の観劇へのコメントでは、皆さんの妃海風や美城れんへの視線も多く感じられて嬉しいです。
    歌劇11月号、ネットで注文しましたからすでに東京には届いていると思います。1月に読むのですから、すでに北翔海莉が退団してからですが、それでもそのときには懐かしさを感じながらため息をついて彼女の舞台の素晴らしさに思いを馳せていることでしょう。