続・熱愛のカルナバル:ラテン音楽は宝塚OGの歌姫たちによく似合う

退団後のジェンヌたち
画像引用元: https://twitter.com/news_almamusica/status/1216935723267309574
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前回からの続きです。
あまりにも浮かれすぎて安奈淳のことしか書けなかったので、今回は他の出演者について書いています。

 

熱愛のカルナバル:憧れの君、安奈淳の「ビギン・ザ・ビギン」にいきなり感極まる
1月にあるかもしれないと思っていた東京出張が急に決まり、正月明けに飛んできました。 さっそく宙組公演を観劇しましたが、その次の日には妹がちょうどチケットを取ってくれた「熱愛のカルナバル」千穐楽。久しぶりに一緒に観劇することになりました。 追...

 

榛名由梨のカリスマ性とその語りの上手さが楽しい

僕は1974年初演オスカル役の榛名由梨を観ています。
あまりの美しさにブロマイドさえ買ったという話は、僕は忘れていましたが妹がちゃんと覚えていました。それほど光り輝くオスカルだったのです。

 

僕は1974年初演の「ベルサイユのばら」を妹と一緒に観劇していた…
梅田の「ベルサイユのばら45」大阪公演が始まりましたね。また色々な楽しいブログ記事やツイートが出てくるのを楽しみにしています。 さて、以前「シエスタの庭」のシエスタさんから、宝塚バトンを渡されたことがあります。 そのときに僕は1975年の「...

 

そのショーちゃんがネオンボールのようなジャケットに身を包んで、いきなり「バレンシアの熱い花」です。まだまだ力強く迫力のある歌声です。
僕は東宝劇場の1979年の「バレンシアの熱い花」を観ていますから、ことさら懐かしい思いをしました。(その後2007年の再演時の映像も観ました…最初のこの主題歌を歌うトップのあまりの歌の下手さに椅子からずり落ちそうになりました。立ち姿は非常に美しい生徒さんだったのですが…ファンの方々すみません)

そのあとは石原裕次郎の「粋な別れ」でしたが、あれれ、これもラテン音楽だったのかと初めて気づきました。男臭い歌ですが、榛名由梨にはとてもよく似合っていました。

さて、おしゃべりタイムで榛名由梨と安奈淳が並んでいるのをみた時には、なんだか目頭が熱くなりました。45年前このふたりはアンドレとオスカルだったのです。

それどころか、ショーちゃんが言っていましたが、昔まだコドモアテネがあったころからの知り合いだったそうです。つまりもう60年ほど一緒にいるのですね…感慨深いです。

これからも元気にこうした楽しい歌とおしゃべりの舞台を見せてほしいと心から願っています。

 

 

高汐巴は星組トリオのひとりだった

僕は昔から星組が好きでしたから、高汐巴が寿ひずると峰さを理と3人トリオで売り出されたのは覚えています。
12日の回では3人が揃ったようで、ペイさんのおしゃべりタイムに寿ひずると峰さを理が袖から出てきて「お待たせしました。三馬鹿トリオです!」と言ってものすごくウケていた、とどなたかがTwitterで書いていました。

揃ったところを僕も観てみたかったです。

 

 

今も颯爽とした黒髪ショートヘアで、歌もおしゃべりも楽しませてもらいました。

 

杜けあきが現役時代からあまり変わっていないことに驚く

舞台で見る杜けあきは、本当に年月を感じさせません。
それほど雰囲気も見た目も変わっていないのです。

1992年の『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』で退団していますから、宝塚の舞台から離れてすでに25年以上たっているのに、まだまだ現役で通用するほどの若々しさです。

歌に関しては定評があるだけに、今回の真紅のスーツ姿で歌う「パラダイス・トロピカーナ 」、そして2部では「アドロ」「バーモス・ア・バイラール」では黒い柔らかな衣装に身を包み、安心してうっとりとその歌声に身を任せることができました。

 

 

日向薫と姿月あさとのドレス姿

最初、日向薫が出てきたときは彼女が誰だか一瞬わかりませんでした。
身体の線をはっきりと浮き立たせた金色のドレスに白い羽根のショールの美しい女性ですが、現役のころとは全く違う雰囲気だったからだと思います。

歌い始めると彼女独特の歌声で、ああやっぱり日向薫です。
誰もが知る「シェリートリンド」の歌が今も心地よく思い出せます。

 

そして、姿月あさと。
以前彼女を見たのは「CHICAGO」のビリー・フリン、そして「エリザベート」コンサートのトートでしたから、すらりと上背のある彼女がドレス姿で歌っているのを見るのは始めてです。美しく洗練された衣装はひときわ光っていました。あとで、それは全てコシノヒロコのデザインだとわかりましたが、さすがに色の使い方が素晴らしいです。

歌も申し分なく、自分でも歌うのを楽しんでいる余裕があって楽しかったです。

 

清水ゆかりとラテングランオルケスタ

ラテンバンドでピアノを担当されていたバンドマスター(正確に言えばバンドミストレスですが)の清水ゆかりさん。Twitterで安奈淳との写真をアップされていました。

このラテンバンドはとてもノリがよく、特に清水ゆかりさんのジェスチャーが楽しそうでこちらまで微笑むほどです。この生バンドのおかげで、コンサートが熱気に包まれたのは言うまでもありません。

 

 

公演プログラムへのちょっとした苦言

もちろん記念になりますし、あとで余韻を楽しむのも好きですから、僕は必ず公演プログラムを買います。

今回もさっそく会場で購入して開いてみたら…高橋正人さんのご挨拶に続いて、曲目の解説、出演者たちの写真のあと、11日から13日までの曲目が書いてありました。ところが、この曲目と歌うひとが時々違っているのです。順番どおりでもありません。これでは、誰がどの曲をどの順番で歌ったのか全くわかりません。

「曲目と出演者が違っている」とのお詫びとして、小さな紙切れが一枚挟んでありましたが、それでしたらその同じ紙に正しい曲目、歌手、そしてその順番を記してもらったほうが、お詫びよりはるかに親切だったのではないでしょうか。

後々の思い出のために買ったこの薄いプログラムが2000円ほどするのはかまいません。ただし、出演者まで間違えているようでは失望を隠せませんでした。

 

峰さを理の「深川マンボ」が見たかった

13日の昼の部と夜の部千穐楽には峰さを理が出演していませんでした。これが、今回一番の「残念」。

2016年に「CHICAGO」を観た時には、悪徳弁護士役ビリー・フリンは姿月あさとのみで、残念ながら峰さを理の同役出演はスケジュールが合わず、断念したのです。

72年の初舞台ですが、僕は当時彼女がまだ研一だった時の「宝塚おとめ」を見た記憶があります。どちらかというと童顔で愛らしい丸顔。それなのに、歌い始めると伸びやかな低音の迫力に驚きました。

その彼女が美翔かずきと僕の大好きな「深川マンボ」を踊ったとTwitterで知りました。

 

 

13日以外にもチケットを取らなかったことが悔やまれました。

でも13日には杜けあきがいたではありませんか。あの1991年「花幻抄」では松本悠里とのデュエットで「深川マンボ」を踊っていますし、2014年「SUPERGIFT」ではOGとして星奈優里とのデュエットで再現してくれました。

 

深川マンボ・日本物の杜けあきは健在だった
チマタではポツポツと北翔海莉の「One Voice」のブログ記事が出始めていて、CDかDVDが出るといいのにと1万キロ離れた南半球からつぶやいています。チケット難もすごかったそうで、運良くご覧になれた方が羨ましいです。 さて、今日は1991...

 

他の曲も歌いまわしをしていたようですので、この「深川マンボ」を13日にも杜けあきで舞台にのせてほしかったと今更ながら思います。美翔かずきは通しで3日間出演していましたし。

2月3日午後11時にスカイステージで放送されるということですから、もしかしたら日本にいるファンの皆さんは峰さを理と美翔かずきの「深川マンボ」だけは観られるかもしれませんね。

 

 

さて、長々と記事ふたつにまたがって書いてきた「熱愛のカルナバル」です。
また運良く時間と都合さえ合えば、出張の合間を縫って宝塚OGたちの素晴らしい舞台に出会えればと願っています。

 

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