星組「LOVE&DREAM」をDVDで振り返る

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星組の星組「LOVE&DREAM」東京国際フォーラム公演は、僕が20年ぶりに初めてみた宝塚公演、それも偶然出張中に偶然空いた時間帯にタクシーでぶっ飛ばして観劇しました。それについてはすでにカテゴリー「星組」にかなり詳しい記事をしつこくいくつも書いています。
今回やっとその「LOVE&DREAM」を今度はDVDでじっくり観ました。

しかし、中身がいいからあまり考えないようにしていましたが、このDVDカバー…ちょっとダサいですね。

よくこちらで300円均一でセールになっている古い映画などの「ありあわせの画像で作りました」というカバーに似ていて悲しくなります。詰め込み式レイアウトのせいかもしれません。なぜ、あの公演プログラムの表紙を使わないのかなあ。または、僕が紹介したコチラのデュエットの美しい写真のみをカバーにするとか。

DVDで見ると、いかにこの公演が北翔海莉の歌唱力を「見せる」ための公演だったかわかりますね。紅ゆずると礼真琴がいないためか、他のひとたちにも歌がかなり回ってきているようですが、うーん、ちょっと残念。代わりに、ひろ香祐、夏樹れい、音咲いつきなどのソロの歌唱力が目立っていました。

あとは丸顔で童顔の天彩峰里。カワイイだけではなく歌も上手い。公演のときに七海ひろきとの「うたかたの恋」デュエットで可憐な歌を披露していますが、Tレディーズにも出ていたんですね。そのときにはまだ顔と名前が一致していなくてわかりませんでした。演技のほうがどの程度かわかりませんが、もう少し見ていたい娘役です。

そして、北翔海莉のノバ・ボサ・ノバの独唱。
これだけは、ネットのどこにも動画クリップや写真が載っていなくて、もう一度見たくてウズウズしていました。スカイステージでも全くクリップは見せなかったんでしょうか。
もう一度見て、またもう一度迫力に息をのんでしまいました。こういう思いをしたのは安奈淳の同じシナーマン以来です。その他のトップが北翔海莉以前にノバ・ボサ・ノバを演じたのは動画で観ましたが、これだけは安奈淳以上のものは出るまいと思っていたのに…。ただし、どちらがいいというのではなく違った雰囲気と歌い方だと思います。

歌い終わって、肩で大きく苦しく息をする北翔海莉を見るうちに幕が閉じましたが、幕の裏側で本当に倒れてしまっているんじゃないかと思うほどの姿でした。

LOVE&DREAMのDVDでは飛び散る汗も北翔海莉の息遣いも感じられますが、それでも僕がショッキングピンクのオペラグラス(=恥ずかしかったけれど妹が貸してくれたので)で見たナマのステージに勝るとは言えません。あの大きな会場で観客と共有する臨場感は、たとえ60インチの大画面で見てももう一度得られるものではないのでしょう。

他のブログ(すみません、どのブログだったか失念)で「DVDを見て、ナマの舞台の感動が上書きされてしまった」と嘆くかたがいらっしゃって、なるほどなあと思いました。

僕の場合も、上書きとまでは行きませんが、確かに様々な部分で忘れているところも多く、それを補ってしまった今は「どれをナマで見たのか」または「どれをDVDで新たに発見したのか」すでによくわからなくなっています。

南半球に住んでいるからには観劇にハンデがあるのは仕方がないのです。DVDと動画だけでも見られるのですから、昔のように日本のローカルニュースでさえ全く入って来なかった時代と比べたら、ずいぶんとラッキーになりました。

さて、もう一度「LOVE&DREAM」を見ながらワインでも飲んで土曜の夜を楽しむことにしましょう。

 

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コメント

  1. ストレッチ友理子 より:

    ホントに、生でシナーマンを聴いた時の感動は 今でも忘れません。息を呑む。って こういう事だったのね、と思うぐらい… 拍手するのも忘れてしまうほどでした。あんな素晴らしい体験が出来た事に 感謝しかありません。
    DVD では、何回観ても シナーマンで号泣してしまいます(^^;;
    スカイステージで昔のみっちゃんもたくさん見ましたが、みっちゃんは、毎日進化し続けているんだなと思います。だから 今のみっちゃんが やっぱり好きです。
    それと みっちゃんは、専科に行ってから作品に恵まれてるな〜と思いました。トップになってからも それは続いていて、やっぱりみっちゃんのお人柄も影響してるのかな?って思います。
    これから、みっちゃんほどのエンターテイナーが宝塚に現れるかな〜???
    うーむ(´・_・`)

  2. zukamen より:

    ストレッチ友理子さん、こんにちは。
    ナマのシナーマンは本当にすごかったですね。僕も忘れられません。
    そうです、DVDの強みは何度でも繰り返し、先へ行ったり後に戻ったりしながらしつこく見られるってことです。これはいいです。
    北翔海莉の作品はいいものが多いですね。
    それと彼女の人柄に惹かれたひとたちは宝塚内部にも外のファンにも多いと思います。
    いずれにしろ、トップとなるのがどう考えても遅すぎたのでは…。

  3. ムコ より:

    幸せそうな記事で嬉しくなります。
    ラブドリのシナーマン、、またみたいなぁ、、と思いつつ、、実はわたし、まだラブドリはお小遣いのやりくりの都合上買っていません。
    初版しか発売しなさそうだった、ガイズとBOXだけ先に買ったので、、(で、あとはonevoice 桜華のチケット申し込みがあったので)ゆっくりラブドリは見ようかなと思っています。
    シナーマンのあのすごかったところは、WOWOWでもスカステでも飛ばされていたみたいですね。一番の肝はそういうところに流さない方針みたいで。。
    あそこは本当にもう、、手に汗を握ってしまって、放心状態になりました。
    みち友さんの大学生のお嬢さん(特にヅカファンではない)も、みっちゃん、死ぬんじゃないかと思った、すごかった!!
    と喜んでおられました。
    本当に素晴らしい公演を生で見られた、という奇跡に感謝しています。
    ところで、今朝の日経新聞にいい記事が載っていたそうです。
    画像を拝借しましてわたしのブログに載せました。
    よかったらご覧くださいね。なんだかね、、泣けますよ。
    見切れているので本物の記事を探してきます。
    そのうちweb版にもいつか載るかもしれませんね。

  4. zukamen より:

    ムコさん、こんばんは。
    LOVE&DRAEAMはどうしてももう一度見たくて買ってしまいました。いいですよ〜!
    そうなんです、シナーマンだけはどこの番組でも動画として取り上げていないんですよね。
    どうしてなんだろう。
    さて、日経新聞ウェブ版で検索したら出てきましたが、有料会員でないと見られない記事のようです。僕は無料会員ですが、見られませんでした。
    ムコさんの記事は半分右側と下側が途切れているので、切り取ってスキャンしてアップしてください!
    よろしくお願いします(笑)。