宝塚の生徒さんたちは、退団すると同時に歌劇団とスカイステージの後押しからも外れることとなり、個人の活動に関するニュースががくんと減ります。
ところが、七海ひろき。
先程アップされた彼女のTwitterにはこんな動画が。
おはようございます。本日7月3日、パーソナル写真集「.773」の発売日です！ #七海ひろき プロデュースの想いが沢山込められた一冊です。ランダムで封入されているおこぼれブロマイド全10種は、コチラで確認できます。https://t.co/1aarGZ0pbc pic.twitter.com/K0WnHoHUme
— 七海ひろきSTAFF(ANDSTIR) (@hiroki773staff) 3 July 2019
コアなファンではなくても何だか買ってしまいたくなる写真集ですね。「ななみ」の日となる今日7月3日には、この写真の発売と同時に公式ファンクラブも発足するそうです。
退団して宝塚OGとなって
中にはインスタグラムなどで個人的に発信している宝塚OGもいますが、その数はそれほど多くありません。
そしてトップスターであったOG（の何人か）以外は、残念ながら表舞台から姿を消すことがほとんどです。舞台やコンサート、または小さなショーなどで名前を見ることはありますが、それは宝塚ファンである僕たちがネットで探し歩くからであり、宝塚の外の世界に残ることがいかに難しいかを示しています。
僕は2015年末に再スタートした往年の宝塚ファンですから、まだそんなに現在の生徒さんたちのことを知りません。それでもその数年の間に何人もの生徒さんたちが緑の袴を履いて宝塚を卒業していきました。そして、その生徒さんたちの中にはすでに噂さえあまり聞かなくなったひとたちも少なくありません。
ところが、その中でひとり、退団してからのほうがどうも名前を聞くことが多くなったOGがいます。
七海ひろきです。
活動開始からどんどんと加速する七海ひろき
在団中ももちろんファンの多い男役スターのひとりではありましたが、それでもトップに上りつめたわけではなく、バウホール初主演を最後に今年3月に惜しまれながら退団しました。
何かするだろうなとは思っていましたし、そのことについては記事にもしましたが、インスタグラムを始めたあたりから、次々とニュースが出てきました。
5月にはWOWOWの宝塚プルミエールに出演してナレーターを務め、また十輝いりすと牧場で牛の世話。
6月になると、TS ONE UNITED「七海ひろきの☆でぃあれすと☆」でラジオパーソナリティーとして2回オンエア放送。
また、6月15日には退団後初のお茶会が催され、その様子はDVDとなって8月に発売される予定。
7月3日には写真集「.773」発売。そのプロモーションビデオもYouTubeで6月30日に公開。
2019年8月にはキングレコードよりメジャーデビュー。その発売を記念して、ワンマンライブ「One-manLIVE773“GALAXY”」を東京と大阪で開催予定。
2020年1月にはTVアニメ「ソマリの森の神様」で声優デビュー。
こうしてみると、宝塚時代よりもプロモーションに力の入った多才な七海ひろきの姿が浮かび上がってきます。そして、また彼女につきっきりで企画とプロモーションに従事するひとたちの実力にも感心してしまいました。
宝塚時代から進化した「アイドル」
宝塚OGの中には外の舞台で活躍しているひともいれば、他の職業に新しい人生を見出しているひとも沢山います。誰もがそれぞれの生き方を見出していると言えるでしょう。
退団後の普段の七海ひろきは、宝塚男役だった時とあまり変わらないすっきりとしたショートヘアにボーイッシュなファッションです。そして、そこがまた宝塚のときから引き続き追っているファンたちにとってはたまらない魅力でもあります。
「素敵なお兄さま」からいきなり「素敵なお姉さま」になる男役が多い世界ですが、彼女の普段の姿勢も自然体で自身の好みをあるがままに表現し、ファンもそれを受け入れているのですね。
でも、七海ひろきはそれだけではないような気がします。
宙組にいたときよりも、星組に来てから「お兄様」としてなぜか劇団の生徒さんたちからも慕われる性格が表に出てきて、内外で彼女の生き方と周囲に対する優しさが目立つようになりました。退団後のお茶会のニュースを聞いていると、それがさらに進化してファンのトキメキの心臓の音が聞こえるようなブログ記事やツイートが現れています。
こういう宝塚OGを、僕は今まで見たことがありません。
彼女はただの「宝塚OG」ではなく、今や「宝塚出身のアイドル」とも言うべき存在なのだと思います。
七海ひろきは宝塚トップスターにはなれなかったけれど、熱いファンに支えられたトップアイドルとして宝塚の外で新しい人生を歩き始めたようです。
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