北翔海莉のフランツ・ヨーゼフについて記事を書いていたのですが、月組トップのニュースが舞い込んできたので、ほんの少し感想を。
宝塚月組次期トップに月城かなと 「黄金世代」95期3人目のトップ - 芸能 : 日刊スポーツ
宝塚歌劇団は6日、8月15日付での退団を発表している月組トップ珠城りょうの後任として、次期トップに月城かなとの昇格が決まったと発表した。同じく退団するトップ娘… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
伝統的な宝塚の美しさを持つ男役の月城かなとですね。おめでとうございます。
僕が彼女の舞台を観たのは2回。初めてのときはナマの舞台で、早霧せいなの「ローマの休日」でした。コメディーはあまり得意ではないようで、一生懸命に努めていましたがそれほど印象に残っていません。
いきなりですが、「ローマの休日」観劇@赤坂ACTシアター
実は、今東京にいます。 来週の月曜日朝から東京出張の予定がようやく決定。金曜日の深夜にオーストラリアを発って今朝日本に着いて「観劇」というのも正気の沙汰じゃないとは思いましたが、明日で千秋楽になってしまう雪組公演を観るなら今日しかなかったの...
ところが、その次に観たDVDの『銀二貫」。これが非常によくできていて、まさに月城かなとの面目躍如たる出来栄えでした。
月城かなとの初主演、2015年雪組バウ「銀二貫」で和物の雪組に感動する
すでに4年以上もたってしまったのですね。 ちょうど僕が宝塚観劇を再開したころのことです。 月城かなとの名も聞いていましたし、何より「銀二貫」は原作も読んでいたのです。僕は山本周五郎などの人情物が大好きですが、上方の人情物を読んだのはこの髙田...
初主演ということでまだ少々硬さの残る演技でしたが、それでも彼女の可能性を予測させるような、そしてまた彼女の和物が観たいと思わせる出来でした。
そして今回トップ就任の最初の作品として選ばれたのが、今まで一度も再演されなかった「川霧の橋」です。確か、蘭寿とむがどうしても演じたかった作品と聞いたことがありますが、それでも再演とはなりませんでした。
1990年月組「川霧の橋」で、いなせな剣幸といじらしいこだま愛を観る
1990年剣幸とこだま愛のさよなら公演はよく覚えています。日本物の芝居は「川霧の橋」、そしてレビューは僕でもまだ口ずさめるあの主題歌を産んだ「ル・ポワゾン」です。 先日は「宝塚バトン」に「ル・ポワゾン」についても書いたので、今回はこの「川霧...
「銀二貫」で和物の美しさを見せた月城かなとですから、今回の就任演目として「川霧の橋」が選ばれたのは当然なのかもしれません。ただし、その重圧も大変なものだと思います。
いなせな幸次郎の「もうどこへも行くな」のセリフを月城かなとがどう口にするのか、そして海乃美月のいじらしいおみつを迎えてどんな和物ロマンスを見せてくれるのか、さて楽しみに待つことにします。
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